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保育士の退職金を徹底解説!いつ・いくらもらえる?公立・私立で違うの?

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保育士の退職金

「仕事辞めちゃおうかな」「転職しようかな」と退職に気持ちが傾くと、気になるのは退職金ですよね。保育士の退職金は結構複雑で、もらえる・もらえない、金額など保育園によって異なります。

ここではそんな保育士の退職金について詳しくご説明いたします。辞めるつもりがない人も知っておいて損はない情報ばかりですよ。

退職金制度とは

退職金制度とは、仕事を辞める際に勤め先からお金を受け取ることができる制度です。しかし、退職金制度は法律で義務付けられているわけではないので、必ず受け取れるわけではありません。ほとんどの会社で導入されていますが、就業規則に退職金支給の規定がなければ、どんなに長く働いたとしても退職金は受け取れないので注意してください。

つまり、退職金制度がある会社は経営が安定しているともとれます。退職金制度があるかどうかが転職先の見極めポイントにもなるでしょう。

長期間の勤務が必要

退職金が支給されるのは長期間勤務して職場に貢献した人のみです。数ヶ月や1年で辞めてしまった人には退職金が支給されることはほとんどありません。

退職を考えているならば、退職金が受け取れる就業期間を確認したうえで退職のタイミングを考えましょう。

アルバイト・パートはもらえない?

退職金は正社員を対象にした制度なので、アルバイト・パートに支給されることはほとんどありません。

退職金を受け取りたいのであれば正社員として就業するようにしましょう。

保育士の退職金制度とは

では保育士の退職金制度はどのようになっているのか、保育園の種類別に見ていきましょう。

公立保育園の退職金制度

公立保育園で働く保育士は公務員試験に合格したれっきとした地方公務員です。公務員は退職金制度が義務付けられているので、公立保育園で働く保育士の退職金は公務員と同じように支給されます。

地方公務員の退職金を受け取れる就業期間は1年以上となっています。

私立保育園の退職金制度

私立保育園の場合、運営元に限らず、退職金が支給されるかは園によって異なります。園の就業規則を見れば退職金の有無を確認することができるので、私立保育園で働く保育士は必ず確認しておきましょう。

退職金支給の就業期間としては、3年以上と設定されている保育園が多いようです。

保育士の退職金の計算方法

退職金の計算方法をまとめました。計算例とともにご紹介します。

公立保育園の退職金計算方法

退職金=基本額+調整額

基本額とは俸給月額と勤続期間別支給率をかけ合わせたものです。退職理由によって支給率は変動します。調整額は勤務態度などによって加算されるボーナスのようなものです。

今回は月給21万円、自身の都合で退職、調整額なしで計算してみました。

勤続年数計算式金額
3年210,000×1.566328,860円
5年210,000×2.61548,100円
10年210,000×5.221,096,200円

ここに調整額がプラスされます。長く働けば働くほど倍率が上がっていくので、支給額も増加していきますね。

また、定年退職した地方公務員の平均が約2000万円なので、公立保育園は退職金の面で優れていると言えるでしょう。

私立保育園の退職金計算方法

私立保育園の場合は制度が大きく異なるため、ご紹介する内容が必ずしも当てはまるわけではありませんのでご注意ください。

社会福祉法人にが運営している私立保育園の場合、退職金共済に加入している園がほとんどです。月給22万円とすると相場は以下のようになります。

勤続年数支給額
3年344,520円
5年574,200円
10年1,148,400円

退職金共済の他には、福祉医療機構に加入している私立保育園もあります。その場合の金額相場(月給21万円、自身の都合で退職)は以下の通りです。

勤続年数支給額
3年321,030円
5年535,050円
10年1,107,000円

繰り返しますが、私立保育園は園によって制度が異なるので、自分できちんと確認をしてくださいね。

保育士の退職金の支給日

退職金は必ずしも退職日に支給されるわけではありません。支給日は就業規則で決められており、公立保育園は約1ヶ月以内、私立保育園は約1~3ヶ月以内であることが多いです。

退職金の使いみちが決まっている場合は、支給日にも気をつけてください。

保育士が退職金をもらうために

退職金をもらうためには、退職金制度がある保育園に就業する必要があります。しかし、就業前から辞めたときのことを考えている人は少ないため、退職金制度の確認はおろそかになりがちなのです。

また、面接や説明会で「退職金制度はありますか?」と質問するのは、辞めるつもりなのかと思われてしまいそうで気が引けますよね。事前に聞きたくても聞けないのが退職金なのです。

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