知育が求められている? 保育の室内遊びの手引き
2018.04.05
保育士の皆さんは毎日忙しい中で、子どもたちのための遊びを考えなくてはいけませんよね。
鬼ごっこやフラフープなど外での遊びはたくさんありますが、室内遊びっていうのは意外と考えなくてはいけませんよね。雨の日や、暗い時間帯など室内遊びが求められます。
せっかくなら、外遊びではなかなか出来ない室内ならではの遊びをしたくありませんか?
そんなわけで今回は園児がハマる室内知育遊びを5つ紹介します!
室内で遊ぶだけではだめ!知育遊びが求められる理由
最近は保護者の子どもへの教育が盛んに行われています。そのため、保護者は、保育園や幼稚園などの保育の場でも教育思考を求めています。
ただ皆で遊んで、社会性を高めるだけではなく、学びの場として期待されています。
保育の先生からするとその期待に答えたいですよね。
室内遊び「紙コップ糸電話」の知育
まず保育の場で良く使われる紙コップでの創作おもちゃのアイデアを紹介します。
まずは糸電話です。
準備するもの
作り方
- 紙コップの底の中心にいとが通るほどの穴を開けます。その際、縫い針に糸を通して穴を空けると同時に糸を通せるのでオススメです。もちろん危険なので園児にはやらせないで下さい。
- 糸を通して、コップの内部で穴から抜けないようにたまむすびをする。園児にやらせるのなら、セロハンテープで止めても良いです。
- 糸の反対側も同様に紙コップにつけます。
- 完成!
- 山猫
オリジナリティを出したければ紙コップに絵を書かせて自分だけの糸電話にするのもいいですね。
使い方は糸がたるまないように、ピンと張って片方には耳、片方には口をつけて電話のように話します。まあ分かりますよね。
ここから学習につなげます。糸電話で話している最中に糸を触らせてみましょう。園児に糸が振動していることを体験させましょう。またたるませた糸では振動がなくなることも体験させましょう。
音は振動で伝わるという事がなんとなく伝われば、この工作は大成功です。さらにおもしろくしたければ、5メートルほどの長い糸電話も用意してみましょう。
室内遊び「カラー紙粘土」の知育
カラー紙粘土は無限の可能性を秘めています。知育において、においの嗅覚、触覚、色覚、想像力を学べるからです。
カラー粘土をオススメしているのが、色があることで、色を混ぜるという経験が出来るからです。何と何を混ぜ合わせれば、何色になるのか園児たちに問題を出して、実際にやらせてみるのが良いでしょう。
また、匂いもポイントです。皆さん粘土を触った後の手ってなんとも言えない臭さがありませんでしたか?今でも覚えているという方もいらっしゃいますよね。嗅覚の記憶というのは残りやすいのです。
それだけでなく、想像力をきたえることが 出来ます。みんなでお題を出してそれを作ってみるのも良し、園児が作ったのをみんなで当てるのも良し。自分で手を動かして作らせるという体験は、子どもの脳にとってもいい経験になります。その後に粘土が主人公の本を読み聞かせるのも面白いですね。
室内遊び「お店屋さんごっこ」の知育
園児たちが作った作品を売らせるというのはなんとも残酷な話で、売れなかったら悲しいですよね。ですので事前に魚や野菜、お肉、おもちゃなどの紙を用意してましょう。園児たちにはそこから切り出す作業を任せてみましょう。
またここからが醍醐味なのですが、お金を作りましょう。100円、50円、10円の三種類でOKです。これも園児たちに自分の分を切り出させて、一緒に作業していきましょう。
そしてお店屋さん側と、買い物客側に分けます。お店屋さん側には、どんな言葉を言うか考えさせましょう。買い物に行った時になんて言われるかを考えさせるのです。「いらっしゃいませ~」「いかがしますか?」などの声を出させることで園児たちにはいつもと逆の体験が出来ます。
またお金の計算も出来るようになるのが大きな目的です。
室内遊び「氷を触ろう!」の知育
私達は氷に関して何も興味を持たないと思いますが、園児たちにとっては大事な教育素材になります。
まずは氷を持たせてみましょう。冷たいということが分かりますよね。溶けるとどうなりますか?水ですよね。
園児たちには自ら発見させて経験させてあげましょう。
また色水を凍らせると綺麗な氷になることや、水の中に摘んだ花などを入れて凍らせるととても綺麗です。園児たちにやらせてみると面白いでしょう。
室内遊び「言葉のゲーム」の知育
室内遊び、知育遊びの代表格!言葉遊びです。
オススメする遊びは、先生がランダムに一文字言葉を選んで、園児たちはその文字が入るものを部屋の中から探すゲーム。はやく見つけた園児から発表させましょう。そして紙にその名前を書かせ、その物に貼りましょう。教室中を言葉でいっぱいにするのです。室内遊びが子供を育てる!
保育での室内遊び。特に知育遊びに絞って紹介しました。いかがでしたか?
周りには大人が気づかないだけで多くの学びのキッカケがあります。
園児が何かに興味を持つキッカケになるような保育を目指しましょう。