保育士も有給を取りたい!どうしたら有給を取れる?
2018.09.10
有給が取れないという保育士さんの不満がよくあります。
仕事を休んでも賃金が発生する「有給」の取得は、本来労働者の権利ですが、実際にはその権利が守られていない場合もあります。
今回は保育士さんの有給休暇の実態に迫っていきましょう。
どうして有給が取れないの?
では、どうして有給が取れないのでしょうか。
主に有給が取れない理由
実際保育士に対してのアンケートで有給休暇を「取得しにくいと思う」という回答が58%にのぼり、約6割を占めました。
ではなぜ取りにくいのでしょうか。
その理由は大きく分けて4つあります。
- 取得している余裕がないから
- 体調不良などのやむを得ない場合しか取得することができないため
- 上司や先輩などが取得しないため
- 個人的な理由で取得の申請をしても認めてもらえないため
この4つが大きな理由となっています。
他に理由としては取得してしまうと、他の職場の人に負担をかけてしまうという悩み、職場の固定の休みに充てられてしまっていて自由に使うことができないということも。
また、雇用の形態によって有給の取得のしやすさが違い、不平等だという理由もよく見られます。
中でも職員の配置する人数に決まりがある保育士の場合には、代わり職員を手配しない限りは自由に取得できない場合も多いようです。
十分な人材を確保しておくことは、有給を取得しやすくなる環境作りには欠かせない条件と言えるでしょう。
また、保育士の4割が有給を消化することは難しいと回答しています。
そもそも有給とは勤続の年数などに応じて一定の休暇が付与され本来は労働者に対する権利として付与されるものですから、期限内に使い切ることに関して問題は無いはずなのですが実際には付与された分の日数休暇を取得しているのでしょうか?
保育士はほとんど有給を消化できていない
保育士の方に対するアンケートで「職場で付与された休暇は消化出来ていますか?」と伺ったところ、絶対消化できると回答したのは16%であり、必要性があるならば消化することができるが33%、消化することができないが41%で、半数近くの人は消化することが難しい状況に置かれています。
また、消費できなかった際の対処については38%が何の対処も無いと回答しました。
保育士はほとんど有給を取得できないという実態がよく分かったでしょう。
有給を取るにはどうすればいい?
では保育士はどうやって休暇を取ればいいのでしょうか?
計画を立てて取得する
それは年中の行事等を考えて、計画を立てて取得する他無いと考えられます。
それは保育園側の実情を見ればよくわかることでしょう。
突発的な休暇は別として必要なことは計画的に取得することです。
計画的に取るには夏が狙い目ですよ。
それは、年中の行事スケジュールを見れば分かることですが、年行事以外の月行事を含めて、春秋は、保護者の方も一緒の行事が多くとても忙しいのです。
また、冬はクリスマスやお正月があり、行事が多々あり取得が難しい時期なので、夏に職場の他の保育士の方と相談したうえで計画性を持って取得することをお勧めします。
保育園が計画的付与をする
また、制度を全うする為に園サイドが計画的付与を行っている場合もあります。
次のような事柄が例として挙げられます。
- 長期休みなどの園全体にかかわる休業の付与
- クラス単位の交代付与
- 結婚出産などの休暇管理簿によっての個人的な付与
以上のような計画的な付与を行うためには、職員代表者と園長先生によって労使協定を必要とします。
園長の立場からしてみると、各職員に計画的な形で付与してあげた方が、園の運営に関してはやりやすくなるということが言えるのは明らかです。
ただ、突発的に職員が休暇を取ることがあるため、5日分の休暇は残しておく必要がありますが、それを除けばこのように、園長が計画的に付与する形を取ることで管理しやすくなります。
たくさんの職員を抱えている保育園ではしっかり管理して職員に休暇を取ってもらいたいという気持ちを持っているのですね。
ですがこれには裏があり、忙しい時に何人も同時に休みを取られると困ってしまいます。
ですから、休暇をどう取得していくかという点に関しては園サイドが提示してくる計画的付与を上手に利用していくのが最適な方法となります。
また、計画的付与がしっかりとされていない園には計画的付与をしてくれるよう申し出をすることが必要となります。
保育士が有給を使う目的とは?
保育士が有給を使う目的とは何があるのでしょうか。
疲労回復をする
目的のほとんどは労働者の疲労を回復させるためです。日々の業務がとても過酷なのでしっかり休まないと体がもちませんよね。
健康の維持または増進
健康の維持や増進をするという目的もあります。
労働者が心身ともに疲れをいやし、ゆとりのある生活を送り、引き続き保育士として活躍できる環境を整えます。
さらには労働災害を未然に防ぐことにもつながり、職場にもいい影響を与えます。
保育士は有給を取れる!
上で述べた通り、職場の性質上保育士の方にとって有給休暇を取得することは簡単なことではありませんし、実際取得率も高くありません。
ですが、休暇の取得は法で定められていることです。ので、取得する権利があります。
ですから、権利は主張することができるということですね!
そうはいってもなかなかうまくいかないのが現実です。
本来ならば三日前までに申請すればいいのですが、園の年間行事を見ながら計画的に取得しましょう。
しっかり休暇を取得して心身ともに健全になり、イキイキ働けるようにしましょうね。
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