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保育士は学ぶべき!乱暴な子への対処法とは?

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乱暴な子への対応の仕方

保育園で1クラスに1~2人はいる、乱暴な子。

いくら保育士が指導をしても暴力が治らないケースも多いです。

では保育士が理解すべき乱暴の特徴・乱暴の原因・おすすめの対処法はどのようなものなのでしょう。

上手な対応の仕方をご紹介します!

実例から考える乱暴な子の特徴とは?

まず初めに、乱暴な子の言動にはどのような特徴があるのか、ご説明します。

モノを壊す

モノを壊すという行動には、子供の好奇心が隠れているといいます。

この水筒を床に落としたらどうなるのか、このおもちゃを遠くに投げたらどうなるのか…そのような好奇心が物を投げるという行為につながっているといえるでしょう。

他の親に迷惑をかけてしまう

乱暴な子の特徴として一番問題なのが、他の子に迷惑をかけることです。

ある実例では、日常的にいろいろな人に暴力を振るっていた子が、ある子の顔に10センチものひっかき傷をつくったため、被害を受けた子供側の両親が保育園に相談したというケースも見られます。

このときは加害者側の子供の両親と話し合いをしたそうですが、加害者側の両親は笑いごとにしていたそうです。

これでは被害者側の子供の親としては安心できず、その不安な気持ちが保育園に対する不安へとつながってしまいます。

子供が乱暴をしてしまう原因とは?

子供が乱暴になる原因はいくつか挙げられます。

保育士としては、この原因をしっかりと理解したうえで、それぞれの子供に対応をする必要があるのではないでしょうか。

恥ずかしい気持ちからの乱暴

子供の中には、初めて会う人に人見知りをしてうまく話すことができなかったり、自分が注目されていると感じると反抗的な態度をとってしまう子供がいます。

そのような子供は恥ずかしいと感じたとき、その気持ちを暴力につなげてしまう場合があります。

恥ずかしさからしてしまう暴力をとめるためには「保育士が乱暴な子の気持ちを理解して言葉にすること」が重要だといえます。

「恥ずかしがってるのかな?大丈夫?」や「素直に口に出していってごらん」などの言葉をかけることで、乱暴な子でも自分の気持ちを言葉で素直に表現することが出来るようになり、次第に暴力が減ってくるでしょう。

好奇心からの乱暴

先程も少し述べたように、好奇心によって乱暴に走る子もいます。

そのような子は決して悪気があるわけではなく、ただただ自分が興味を持ったことを実践しているだけなのです。

では、保育士はこのようなタイプの乱暴な子にどんな対応をすればよいのでしょうか。

ここで大事なのは「子供の自己肯定感を下げないこと」です。

このタイプの子供は、乱暴から日常的に周囲の大人から怒られています。

子供からすれば「自分の興味のあることをしていたら怒られた」というようにしか感じ取ることが出来ないので、自ずと自己肯定感が薄れていきます。

そのため、好奇心で乱暴をしてしまう子供に対しては保育士の怒りすぎは禁物です。

怒る回数も1日3回までなど、上限を決めて「やっていいこと・やってはいけないこと」の判断を淡々と伝えていれば、いつか子供自身が気づくタイミングがくるでしょう。

乱暴な子への上手な対応の仕方を知ろう!

乱暴な子は他の子と違って、保育士が対応する時間が増えることになります。

しかしながら、ただ時間をかけるだけでは効果が見られない子供も多いでしょう。

そのような場合、どのような対応を試みればよいのでしょうか。

アメリカ流の「タイムアウト」

もし子供が暴れたり騒いだりしていたとき、トラブルが起きたその場で対応をしていませんか?

アメリカではそのような場合「タイムアウト」という手段をとっています。

まず、子供を人の多い公けの場所ではなく、空き教室などの静かな場所に誘導します。

そして、そこで説教をするわけではなく、まずは子供を反省させ冷静にさせます。

それと同時に保育士も冷静になります。

いくら子供が反省をして物事を冷静に判断できるようになっても、保育士が冷静にならず一時的な感情で説教をしてしまっては上手いしつけをしているとは言えないでしょう。

ここで保育士も冷静になることで子供との話し合いもスムーズに進みます。

できれば、このタイムアウトの間はストップウォッチで時間を計っておくことをおすすめします。

3歳児だったら3分、5歳児だったら5分と、年齢とともにタイムアウトの時間を伸ばすのも効果的です。

うまくタイムアウトできるまで挑戦し続ける

乱暴な子の場合、タイムアウトを試みても、子供がその場から逃げ出してしまうなどして上手くいかない場合があります。

そのような場合、保育士はどのような手段をとるのがよいのでしょうか?

ここで大事なのは「何度でも子供を連れ戻すこと」です。

子供を何度も連れ戻すことで、いつか子供が黙ってタイムアウトをうけるときが来ます。

そのタイミングが来るまでは時間がかかってしまうかもしれませんが「子供のタイミングにあわせて待ってあげる」のも効果的なしつけの一つと言えるでしょう。

2018.09.18
保育園で1クラスに1~2人はいる、乱暴な子。いくら保育士が指導をしても暴力が治らないケースも多いです。では保育士が理解すべき乱暴の特徴・乱暴の原因・おすすめの対処法はどのようなものなのでしょう。上手な対応の仕方をご紹介します!

保育士は乱暴な子ときちんとした関係を築きましょう

保育士はどうしても乱暴な子への対応には時間がかかると思いがちです。

しかし、ただ無意味に時間だけをかけて対応するだけが、子供のしつけにはつながるわけではありません。

同じ乱暴でも、子供ごとに様々な思いから乱暴をしており、保育士がそれをしっかりと理解して、それぞれにあった対応方法を考えことが、子供の成長、ひいては保育士としての成長につながるでしょう。

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