【保育士の腰痛予防・改善マニュアル】~健康に働くために~
2018.04.03
保育士を悩ませる原因の1つが腰痛です。肉体労働とも言われる保育業務では多くの保育士が腰痛に悩まされています。
事実、保育士に就業しない理由として「体力・健康面の不安」は上位に挙げられています。腰痛も含めて改善する余地があるでしょう。
ここでは腰痛に悩まされている保育士さんのために腰痛にならないため、腰痛を改善するための方法をご紹介します。
保育士が腰痛になりやすい原因とは
どうして保育士は他の職業よりも腰痛になりやすいのでしょうか。
前かがみになる動作が多い
子供と触れ合う機会が多い保育士は自然と前かがみになることが多いです。
例えば子供と会話をする時は目線を合わせるために前かがみになりますよね。他にも子供を抱っこする時・子供と手をつなぐ時など距離を近づけるために前かがみになるシチュエーションが多いです。
前かがみの体勢が頻繁にあると腰への負担が非常に大きくなります。
重いものを持ち上げる動作が多い
これはもちろん「抱っこ」のことです。小さい子供でも抱っこするのはとても力が必要です。
低い位置から抱っこすることになり、持ち上げる時に腰への負担がかかります。
また、女性が多い職場なので、備品や書類など重いものを運んでくれる男性がいないことも原因の1つとなっています。
体をひねる動作が多い
保育士は1対1で保育をしているわけではないので、常に周囲に気を配る必要があります。目の前にいる子供の相手をしながら横や後ろにいる子供に気を配らなければなりません。
その際は上半身だけをひねって子供達を対応しますよね。よって気づかぬうちに体をひねる動作が増えてしまいます。
腰は前後だけでなく左右にひねる動作でも負担を与えてしまうので気をつけてください。
ココを意識!保育士の腰痛予防法
実はちょっとした意識や工夫が腰痛の予防・改善になります。どのようなことに意識すればよいのかご紹介します。
抱っこは腕だけで持ち上げない
抱っこするときに前かがみになって腕だけで持ち上げてしまうのはNGです。一度腰をおろして子供を抱え込み、体全体を使って抱っこすることを心がけましょう。
もちろん重い荷物を持ち上げるときも同じようなことがいえます。
抱っこは保育業務の中で1番腰に負担がかかる動作なのでぜひ意識してみてください。
おむつの交換は高い位置で
おむつを交換するときには前かがみになってしまいがちです。長時間の前かがみは腰に大きな負担をかけてしまいます。
よっておむつ交換は床に寝かせて行うのではなく、台などの高い位置で行うと良いでしょう。
上半身だけひねらない
子供に食事をさせるときなどはついつい腰をひねりがちです。無意識のうちにひねる回数が増えてしまうので、座る位置を真横からずらすなどの工夫をしてください。
上半身だけをひねることを意識するだけでもだいぶ変わるので意識してみると良いでしょう。
デスクワークにも注意
腰痛の原因は保育業務にだけ目がいきがちですが、実はデスクワークに原因がある場合もあります。書類作成等のデスクワークは前かがみで長時間作業することが多いです。
対策としては正しい姿勢を心がけましょう。背筋を伸ばして正しい姿勢で業務を行うことで腰への負担が軽減されます。
最初は慣れないかも知れませんが、毎日継続して無意識でも行えるようにしましょう。
腰痛になったらどうする?
どんなに気をつけていても腰痛になってしまうことはあります。そのときはどうすればよいのでしょうか。
ストレッチで痛みを和らげる
疲れた体を癒やすためにストレッチを行いましょう。腰痛をなおすためなので基本的に腰中心のストレッチでも良いのですが、腰だけをストレッチするよりも全身のストレッチをしたほうが効果が高いです。
ちなみに腰痛に効くストレッチをいくつかご紹介します。
腰ひねりストレッチ
仰向けで上半身はキープしたまま足をひねり横向きになります。このとき向いた方の腕が耳に付くようにしてください。
その態勢で20~30秒キープしてください。これを左右3セットずつやりましょう。
腰反りストレッチ
うつ伏せになり腕で状態を反らせます。このとき首は上を向くこと、腕を曲げないこと、腰の力を抜くことを意識してください。
やりすぎても良くないので20秒キープ×3セットくらいが良いでしょう。
整体・エステに通う
1度腰痛になってしまうと自分の力で改善することは難しいです。整体やエステに行ってプロに治療をしてもらいましょう。
ただしお金も時間もかかるのでストレッチでなんとかなるのであれば無理していく必要はありません。ただし、将来的なことを考えると早めに治療しておいて損はないでしょう。
腰痛改善グッズに頼る
腰痛を改善するためには以下のようなグッズを使いましょう。
見栄えは悪いですが、あるのとないのでは大違いです。
毎日返ったら湿布を貼る習慣をつけましょう。
デスクワークなどで重宝されます。
効果には個人差があります。
ちょっとした意識が腰痛予防になる
日々のちょっとした意識・行動が腰痛を予防するので、ぜひ意識して生活してみてください。
腰痛が改善されればもっと仕事が楽しくなるはずです。