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資格がいらない准保育士、導入したらどんな影響がある?

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自然の中で遊ぶ親子

准保育士という言葉を聞いたことはあるでしょうか。

保育士の資格を取らなくても保育士と同じ様に働けるといった資格のことなのですが、まだ導入はされておらず、検討中のままとなっています。

准保育士を導入した場合何が起こるのでしょうか、また、准保育士以外に方法はないのでしょうか。准保育士について詳しくご紹介します。

准保育士って何?

普通の保育士の資格は国家資格であり、保育士養成学校をきちんと卒業すれば資格の取得は可能ですが、養成学校に通うことができない場合は国家資格に合格しなくては保育士になることができません。

しかし、合格率は10パーセントから20パーセントととても低い試験なので合格者も少なく待機児童問題の一つの要因とされています。

そこで、子育て経験者であればある程度の保育は可能であろうという見解から、無資格でも保育士ができる制度を作ろうとし、そのうちの一つが准保育士という制度です。

准保育士の制度はまだ検討段階であり、実際に行われている制度ではありませんが、准保育士が待機児童問題を解決する一つの方法になるのではという期待の声も上がっています。


どうして准保育士の導入が提案されたの?

では、どうして准保育士の導入が提案されるようになったのでしょうか?軽く上述してしまいましたが、詳しく說明していきましょう。

一番の理由は保育士が足りずに待機児童問題が深刻化しているという背景があったからです。

保育士が足りない要因としては、保育士の資格が難しく合格者が少ないという理由もありますが、そもそも待遇が悪いから保育士になる人が少なくなっています。

せっかく保育士になっても待遇が悪いので他の仕事に転職してしまうという人もいる程です。先に保育士の給料や残業面の待遇を見直してから准保育士等の資格を考えた方が良さそうですよね。


准保育士を取り入れることによるデメリットは?

では、准保育士のデメリットには何があるのでしょうか。

保育士への負担増加

人手が足りないのであれば増やせばいいのではないか、という考えによる准保育士制度ですが、保育士への負担が増加することが懸念されています。

当然のことですが保育士の方が専門性の高い知識を持っているので、子育て経験があるといっても准保育士の方が知識は少ないはずです。その結果、保育士は子どもだけではなく准保育士の世話をしたり気を使ったりしてはいけなくなるので、負担が増えると言えるでしょう。

賃金がより低くなる

本来は保育士を雇わなくてはいけないところを賃金がより低い准保育士を雇って間に合わせるという事態が起こる可能性があります。

すると、保育士の給料も相場に合わせて下がってしまい余計に待遇が悪化するという悪循環が起こることも。保育士しか出来なかった保育の仕事を無資格でもできるようになってしまうのですから、当然ですよね。

事故が増加する

准保育士が任されていた現場で、保育士の目が行き届かずに事故が増加する可能性もあります。

そうなると、保育士も保護者の方達も准保育士を信頼できなくなり、現場を任すことが難しくなってしまいます。何のための准保育士制度なのか訳が分からなくなるということも起こるのではないでしょうか。


2017.06.13
准保育士という言葉を聞いたことはあるでしょうか。保育士の資格を取らなくても保育士と同じ様に働けるといった資格のことなのですが、まだ導入はされておらず、検討中のままとなっています。准保育士を導入した場合何が起こるのでしょうか、また、准保育士...

まずは潜在保育士を活用するべき!

准保育士についてお話してきましたが、まずは准保育士制度導入ではなく、潜在保育士を活用するべきという意見が多いです。

では、潜在保育士とは何でしょうか?潜在保育士とは保育士の資格を持ちながら、給料の低さ、残業の多さ等の待遇面から保育士として働かずに他の仕事をしている人、もしくは結婚や出産等の理由で保育士を辞めてしまった人等保育士として働いていない人のことを言います。

元々保育士資格を持っているのですから保育士としてすぐに働くことができるため、政府は准保育士とは別に潜在保育士にも注目しているのです。

しかし、潜在保育士として復帰させるためには、給料を上げる、残業時間の改善をする、さらには子育てをしながらでも働ける工夫をする等が必要になります。保育士は決して辛い仕事ではなく楽しくやりがいを持って働けると皆に思わせることが何よりも大切だと思います。

そうすれば、保育士になりたいと思う人も結果的に増えるかもしれませんね。


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