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「保育園で起きた体罰」のニュースから考える保育士の今後

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昨今、教育の中で起こる体罰が何度もニュースとして取り上げられていますが、保育園もまた例外ではありません。

2019年7月に入り、保育士が園児に体罰をおこなっていたとことが複数件明らかになっています。

今回は保育士による体罰のニュースを取り上げ、なぜ起きてしまったのか、防ぐためにはどうしたら良いのかを考えていきます。

保育士が園児に体罰?話題のニュースをおさらい

体罰問題は時折ニュースなどで報道されますが、先日保育園で園児に体罰をおこなったという事例が複数件明らかになりました。

実際にどのような内容だったのか確認していきましょう。

横浜市の認可外保育園でのニュース

こちらは、横浜市緑区にある認可外保育園の保育士が複数の園児に暴力を振るっていた疑いがあると保護者から施設に訴えていたというニュースです。

授業の中で字を正しくかけない3歳児の頬を複数回平手打ちしたり、別の園児を椅子から乱暴に立たせたり、昼食を食べきれない園児に3時間近く食べさせ続けたりなどの体罰があったようです。

5月の時点で保護者から体罰があるという連絡があり、映像で暴力を確認できたにもかかわらず施設は問題になるのを恐れて体罰を否定していました。

その後にも複数の保護者から訴えがあり、7月半ばになって初めて体罰の事実を認め、施設は再発防止に努めることを発表しました。

山口県下関市の認可保育園でのニュース

横浜市の事例とほぼ同時に明るみに出たのがこちらの事例です。

山口県下関市の認可保育所で保育士がしつけと称して園児をたたくなどといった体罰をおこなった疑いがあり、市が調査を始めたことがわかっています。

こちらも保護者からの相談で発覚しており、登園前にはなかったあざが子どもにできていたり、保育園から帰ってきた子どもが泣きながら「先生にたたかれている」と訴えていたりということが頻発したようです。

下関市は調査を実施していますが、まだ保育園は体罰の事実を認めていません。


この二つの事例は2019年7月になって明らかになったものですが、過去にもいくつもの体罰にまつわる報道がなされています。

ここからは、なぜこのような悲しいことが起きてしまうのか、そしてそれを防ぐためにはどうしたらよいのかを考えていきましょう。

なぜ保育士による「体罰」が起こってしまったの?

まずお話していくのは、何がこのような事例を引き起こしてしまったのか?という点です。

子どもが好きで保育士になったはずの人々がなぜ子供に暴力を振るってしまうのか、一緒に考えていきましょう。

保育が上手くいかないストレス

原因としてまず考えられるのは、保育がうまくいかないストレスが暴力に転じてしまうというものです。

保育には子どもたちとのコミュニケーションが必要不可欠です。

その中で、自分が出した指示がうまく伝わらなかったり指示を出しても言うことを聞いてくれなかったりする子どもが出てきてしまうということは十分に考えられます。

このことがストレスとなり、思わず暴言を口にしたり手を出してしまったりする、ということです。

子どもたちをしっかりと保育したいという思いがあるが故のものだと考えると余計に心が痛みますね。

周りの職員に影響される

もう一つ挙げられるのが、もともと他の職員が体罰をおこなっていたから自分もやってしまった、というものです。

他の人がしていたからといって到底許される行為ではないのですが、日常的に体罰がおこなわれている環境にずっと身を置いていることで感覚がマヒしてしまうということが考えられます。

しつけと体罰の線引きは時に難しい場合がありますが、普通じゃない、と思ったらその環境から離れる勇気も必要なのかもしれません。

この事件を踏まえて保育士はどうすべき?

続いては、保育士が体罰を起こさないためにどのような対策ができるのかを考えていきましょう。

周りの人に相談する

保育がうまくいかないことや職場の他の職員が体罰をおこなっているなどといった悩みは、身近な人に相談して解消していくのが良いでしょう。

保育士の仕事をしていく中で直面するさまざまな悩みをそのままにし続けてしまうと辛くなってしまいます。

その辛さを園児にぶつけてしまうことになったら大変ですよね。

ストレスを解消する

職場で感じているストレスを他のことで解消していくのも良いことです。

仕事とは関係のないものについて考えていると仕事に関するヒントが思い浮かんだりするものです。

定期的に趣味や睡眠などによってストレスを和らげるようにしましょう。

思い切って転職する

職場環境が良くないと感じたら、思い切って転職するというのも手です。

体罰が肯定されていたり自分が体罰をしてしまいそうになるほどストレスを感じたりするような職場であれば、離れるべきです。

自分に合った職場に転職することによって、楽しく働ける確率が大きくアップしますよ!

2018.03.09
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