保護者に信頼される保育士になろう!保護者対応・接し方まとめ
2018.03.02
日々多くの子どもたちを相手にする保育士ですが、彼らの相手は子どもだけではありません。
子どもたちを預けに来る保護者と信頼関係を築くこともまた保育士の重要な仕事です。
最近ではモンスターペアレントと呼ばれる理不尽な保護者も増えてきていますが、そういった保護者に対して保育士はどのように接していったらいいのでしょうか。
保護者の保育士への印象はどこで決まる?
子どもの送り迎えの時の対応
保育園に子どもを預ける親にとって、自分が離れている間どんな保育士が面倒を見てくれているのか、子どもは保育園で楽しくやっているのかというのはどの親も当然気になるものです。それを判断できる数少ない機会が、保護者と保育士が直接会う機会である送り迎えの場面です。
そこでの保育士の態度によって保護者はいい先生だと安心することもあれば、こんな先生に預かってもらって大丈夫なのかと不信感が募り、それがクレームに繋がることもあります。
連絡帳の内容
保護者が保育士を評価するもう一つの大きな機会は日々の連絡帳です。保育士にとっては大勢の子どもたちのぶんの連絡帳を書かなければならないとはいっても、保護者にとってはそれが自分の子どもが保育園でどうしているか、トラブルはないかという情報を得ることの出来る大切なものです。
そのためその連絡帳の文章が簡単だったり自分の子どものことをわかってないなと思うような内容だと保護者の保育士の印象が悪くなります。
保護者の間でのうわさ
保護者が送り迎えを待つ間によく保護者同士で話しているのを見かけると思いますが、その際に保育園に関する様々な情報交換がなされています。時には「この前○○先生がね~」などと保育士への不満がかわされていることもよくあります。保護者にとっては保育士の情報は少ないので、他の保護者からの情報は大きな影響力を持ちます。
よって一回保護者とトラブルを起こすとその噂が保護者間に瞬く間に広まり、他の保護者にも不信感を抱かれることにも繋がります。
保育士は保護者にどのように対応すべきか
保護者が保育士をどこで判断しているかを見てきましたが、ではそういった場面で保育士はどんな対応をすれば保護者とよい関係を築いていけるのでしょうか?
保護者への明るい挨拶
これは保育士に限らず言えることですが、人の第一印象を決める大きなポイントが挨拶です。挨拶もできない保育士に子どもを教育してもらいたくないと思うのは当然です。だからこそ日々の保護者への挨拶をしっかりすることがよい関係を築く上ではとても重要です。明るくハッキリとした声で挨拶をしましょう。
送り迎えにくる保護者の多くは共働きで仕事帰りの保護者も多いので、一言「今日もお疲れ様です。」などと声をかけることで保護者が救われることもあります。
普段の言葉遣い
これも同じことですが、若者言葉を使ったり、敬語がしっかり使えないような保育士に自分の子どもを預けたいと思う親はいません。
「保護者とよい関係を築くこと」と「仲良くなること」は違います。
あくまで保護者にとってはお金を払って大切な子どもを預けているので、過度に気さくな言葉遣いは避け、真摯な対応を心がけましょう。
保護者からクレームがきたらどうする?
保育士をもっとも悩ませると言っても過言ではないのが、保護者からのクレームへの対応です。
最近ではモンスターペアレントと呼ばれるような理不尽に思えるクレームを言ってくる保護者も増えていますが、そういったクレームにどう対処するかで保育士への評価が大きく変わります。ではクレームの際にはどのように対応したらいいのでしょうか。
1.否定的な言葉を発さない
時に保護者の言い分が理不尽で納得できず反論したくなることもあると思います。
しかしそこで反論すると保護者はかえってヒートアップしてしまい、より解決から遠ざかってしまいます。
なのでまずは保護者がどんな不満をもって言ってきたのかを詳しく聞いて受け止めることが必要です。
2.安易に謝って終わりにしない
たしかに怒っている保護者に対して謝ることは重要です。しかしただ保護者のクレームに対して謝るだけでは「謝ればいいと思っている」、「表面的で改善するつもりがない」とむしろマイナスに思われてしまいかねません。
そこで重要なのが謝った上で具体的な改善案、代替案を提案することです。
具体的な案を出すことで、保護者は保育士側も真剣に考えているんだという印象を受け、納得することができます。
迅速な対応も重要ですが、真摯にクレームを聞きしっかりと納得してもらうことがその後のよい関係に繋がります。3.1人で全て解決しようとしない
最初クレームを受ける時は一対一のことが多くても、その後大事になれば園長や第三者(弁護士とか)が介入してくることもあります。
そこまで問題が大きくなってから事情を説明するようでは解決が難しくなってしまう可能性もあります。
そのため早いうちから主任や園長に報告することが必要です。
保育士間で情報共有ができていれば、そういったクレームを防いだり、似たような事例が起きた時に迅速に対応することができます。
保護者から信頼される保育士になるために
保育士が保護者と信頼関係を築いていくための接し方について見てきました。
重要なのは、「この先生にならうちの子を預けられる」と思えるような人としてのマナーを守り、常に真摯に一人ひとりの保護者に向き合うことです。
理不尽な要求をされたり態度の悪い保護者にイライラすることもあると思います。
しかし保護者にとって保育園は自分の大切な子どもを預ける場であり、クレームも子どもを思ってのことだということを忘れてはいけません。
その事を忘れなければいちいちイライラせず保護者と良い関係を築いていけるでしょう。