保育園のお散歩のねらいとは?保育士はどうすればいい?
2018.04.18
保育士の業務では子供たちをお散歩に連れ出すことがあります。子供たちが外で遊んでいる姿は誰もが癒やされるものですよね。
虫を追いかけてみたり、花と触れ合ったり、遊具で遊んでみたりと、元気な子供の姿を見られる貴重な時間です。
しかし、どんなことであっても、その行為には必ず「ねらい」があるはずです。お散歩はただ外に連れ出して楽しませれば良いのでしょうか。
今回はお散歩をする理由について話していきたいと思います。
保育園で行うお散歩のねらい
保育園で行っているお散歩にはさまざまなねらいがあります。
ねらいをしっておくことは保育士の振る舞い方の見直しにもつながるので、ぜひご覧ください。
子供の感受性を育む
お散歩は園内では出会えないような貴重な体験をできる機会です。
園内の狭い空間だけではなく、外の草木、人、建物、動物、昆虫、社会性と触れ合うことが出来ます。
これらの行為によって、子供の関心を広げることが出来ます。散歩が子供の発達に大きな影響を与える時期は、乳児クラスである0~2歳児の時期です。
その理由は、乳児たちは保育園の外の世界を見て、触れて、考えて、感じて、興味を持って色んなものを知ろうとするからです。
外の環境全てが興味の対象になるのです。
見て、感じたもの全てを体全身を使って吸収して自分の一部にしていきます。それらの「初めて」は、子供たちの発達を手助け、感情を豊かにしていきます。
社会性を身に付ける
お散歩には子供の社会性をつけるねらいも含まれています。
子供は大人を見て育つと言います。これは保育園でも同じことがいえて、常に子供は保育士のことを見ているのです。
特にお散歩中には顕著にそれが現れ、子供は保育士の姿をみて社会や人々との関わり方を学びます。
逆に悪い行動を取ってしまうと、子供もそれを真似て悪い行動を取ってしまうのです。
ですので、意識して子供の見本になるような振る舞いをしていくようにしましょう。
例えば、「地域の人とすれ違った時は挨拶をする」ことや「横断歩道を渡る時は手をあげる」、「人前では騒がしくしない」などのお手本となる行動を保育士が率先して行いましょう。社会で生きていくための常識をつけるため積極的に作るように意識してください。
良いことも悪いことも吸収してしまう難しい時期であり、柔軟な時期であるために、ルールや知識などの社会性を培う事が大切になってきます。
逆に悪い例としては「ポイ捨てをする」「公共の場所で騒がしくして他の人に迷惑をかける」「すれ違っても挨拶も会釈も一切しない」などです。
この時期を経て、人見知りになったり逆に社交的になったりと変わってくる時期でもあります。
運動能力の発達
様々なことに対しての好奇心は子供の運動能力の発達を促して行きます。自分で走り回ったり、歩き回ったり、ジャンプして自由になりたいという気持ちが出てくるのです。
お散歩は小さいときから正しい生活リズムを身体に覚えさせるねらいもあります。
お散歩をすることで、子供たちは適度な運動をすることができ、それが昼食時の食欲増進につながり、お昼寝もぐずること無くすんなりと行うことが出来ます。
規則正しい生活習慣をつけるためには、お散歩はピッタリです。
交通ルールの勉強
交通ルールなどの社会にも触れる機会にも生かされています。
青信号だったら、渡ってよくて、赤信号だったら渡っては行けない、道端に植えてある花はちぎってはいけない、外で騒いではいけない、などの常識を知ることが出来ます。
交通ルールを守るために、子供たち同士で手をつないで歩くなども勉強の一環になりますね。
四季に触れ合える
散歩での楽しみの一つが四季の自然に触れ合えることですよね!
自分の街の知らないことも、いつもと違った景色などを見つけることができるのです。たくさんの物に触れ合って新たな発見ができるでしょう。
保育園のお散歩における保育士の仕事とは
子供が関心を示したものについての使い方やどんなものかの説明をしてあげるだけでとても良い刺激を与えることが出来るでしょう。
いい刺激を与えるために散歩は有効な方法ですが、より子供の興味の幅が広がるように、お散歩先や道中での遊び、声のかけ方について工夫を施してもいいでしょう。
例えば、道端に落ちている木の葉や木の実、石ころなどの自然物を遊びに取り入れてはいかがでしょうか。
木の葉などをつかって遊ぶことで、脳内は活発に活動仕出し、子供の想像力を何倍にも増やすことが出来ます。
それだけではなく、土遊びも良いでしょう。
砂場だったら、溝を作りそこに水を流し川を作ったり、山を作ったり、おままごとに使うことも出来るでしょう。
自然は子供の無限な遊び場なのです。これを想像力を育てるために使わない手は無いでしょう。
保育士が気をつけることとは?
保育士は散歩の際、様々な気をつけることがあります。
道で注意すること
道を歩く際も車、段差など保育士は油断することができません。
危険を回避するために、保育士は常に車道側を歩き、段差があったら声をかけて子供が怪我をしないようにしましょう。
また、道を曲がるときや横断をする時は必ず一時停止をして車が来ていないか注意することが大切です。
公園や広場で注意すること
子供が自由に遊ぶことができる公園や広場でも注意することはたくさんあります。
雨を降った後は水たまりを埋める、遊具の水滴を吹いとることも忘れてはいけません。
子供が滑って転んだりしたら大変ですものね・・・。
また、危険なゴミや遊具の故障はないかなどもしっかりとチェックしておきましょう。
もちろん、子供達を遊ばせる時は目の届く場所で見守ることも大切です。
お散歩中は安全に注意!
保育園で行うお散歩には様々な「ねらい」があることが分かりましたね。
しかし、楽しいことや学べることだけではなく、沢山の危険も併合していることに気が付きましょう。
子供たちを安全に安心して遊べるように準備や気配りを頑張れるといいですね。
そしてお散歩中は注意点を押さえながらたくさん遊びましょう!
人手が足りないなら転職!
お散歩は危険と隣合わせのため、保育士が足りていないととても大変ですよね・・・。1人で見なくてはいけない子供の人数は多くなり、保育士の皆さんは神経がすり減ってしまうことも。
そんな状況では仕事を楽しむこともできないし辛くなってしまうだけですよね。
そんな時は転職をして、気分を変えることがおすすめです!
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