保育士の退職挨拶のポイントは?職員・保護者・園児に分けて紹介!
2018.04.24
結婚、引越し、転職、家庭の事情など様々な理由で退職しなければならないことがあります。そんなときは円満に退職したいですよね。
「別に辞めるからどうでもいいでしょ」と思っている人もいるかもしれません。しかし、保育士の業界は狭いので悪い噂はあっという間に広まってしまいますよ。
円満に退職するためのコツは退職の挨拶にあります。そこで今回は保育士が退職する時の挨拶について解説していきたいと思います。まだ辞めるつもりはないという保育士さんも今後のためにぜひご覧ください。
保育士が退職をする際に注意するポイントは?
保育士が退職をする際に注意するポイントには何があるのでしょうか。
よく考える
退職は就職する事と同じくらい大きな決断です。
何らかのトラブルにより一時的に感情的になってしまって退職を考えてしまうこともあるかと思いますが、本当にそれでいいのでしょうか?
もう一度よく考えてましょう。
誰かに相談する
第三者の方から退職について意見をもらうことも大事です。
主観的ではなく、客観的な意見をもらいよく相談してみてはいかがでしょうか。
職場の人では噂になってしまい、気まずくなるといったリスクもあるため違う職場の友達が良いでしょう。同じ保育士の立場の方に相談できるのが一番良いです。
自分に合った転職先を探す
新しく就職する場所を退職する前に決めておくことも大事なポイントです。
転職先が決まっていなくては収入が途絶えてしまうので、予め休みを利用して就職活動をしておきましょう。
その際、保育士のコンサルタントに相談すれば適格なアドバイスをくれるのでオススメです。
また、ライフスタイルに合わせて非正規の働き方を考える人もいます。
退職の意思を伝える
基本的には子供達が入れ替わる時期の年度末が最適なタイミングです。
秋から次年度の予定を聞く園も多いので辞めるとしたらこの時期が一番です。
しかし、どうしても早く辞めたい場合は年度の途中でももちろん問題はありません。
引継ぎは2ヵ月から3ヵ月あれば充分なので、それくらいの期間は取るようにしましょう。
誰にどう伝えるか
園により人間関係は違うので、伝える相手も違いますが、すぐに退職届を出すのではなく、直属の主任や運営する本部に伝えるのが一般的でしょう。
必ず、メールや電話ではなく口頭でしっかり伝えることがポイントです。
しかし、どうしても上司や園長に伝えるのが難しいという方もいますよね。
そんな時はコンサルタントのサポートが受けられる転職サイトに登録するのがおすすめです。
保育士の退職挨拶はメール?
実は最近、退職挨拶をメールで済ませる保育士が増えています。これは業務中に他の保育士全員に直接挨拶をするのが難しいことが理由です。
退職当日であろうと仕事があることには違いないですから、普段どおりのバタバタした1日を過ごしています。そんな中で全員に挨拶回りをするのはとてもむずかしいのです。
ただし、お世話になった人には時間を割いてでも直接挨拶に行ってくださいね。
ちなみに保護者への退職挨拶は保育園だよりで済ませてしまうことも多いです。
保育士から上司・同僚への退職挨拶
業務を教えてくれた、一緒に働いてくれた職員に対して挨拶をしなければなりませんよね。では、退職挨拶の例をご紹介します。
保育士スタッフへの挨拶例
お疲れさまです、○年間大変お世話になりました。
はじめは、社会人としても未熟で、皆さんに色々とご迷惑をかけていたにもかかわらず助けて頂いて本当に感謝しています。
クラスの担任として仕事ができたのも、先生方や子ども達の支えがあったからです。たくさんの貴重な経験をさせて頂きました。本当に今までありがとうございました。
保育士スタッフへの挨拶のポイント
次に保育士スタッフへの挨拶のポイントをご紹介します。
業務での感謝を伝える
今までの仕事を全て1人でやってきたという人はいませんよね。
新人のときは上司から指導を受け、上司になると後輩から支えられながら働いてきたと思います。
「皆さんのおかげでここまでやってこられました」と感謝の気持ちを伝えましょう。
一人ひとりに対してなにか具体的なエピソードがあるとより良いですね。
保育園を否定しない
「保育園の待遇に不満があったから転職」という退職理由の場合もあります。
そういった園に否定的な理由で退職するときは、退職理由を正直に話すのはやめましょう。
他の人たちはまだその園で働いていくわけですから、園を否定するようなことは絶対に言ってはいけません。
退職理由を深く追求してくるような人はいないので、無難な理由を伝えるのが良いでしょう。
時間をかけすぎない
退職挨拶は内容だけでなく時間も大事です。
先程も言いましたが、日々忙しくしている合間をぬって挨拶の時間を設けてもらっているのですから、なるべく時間をかけないように心がけましょう。
長くても1分程度の挨拶で収まるようにしてください。事前に何を言うか考えておくと良いですね。
保育士から保護者への退職挨拶
保育士は保護者の子供を預からせてもらっているのですから、当然保護者への退職挨拶も必要になります。
保育士が変わるということは保護者にとっても大きなニュースなのできちんと伝えなければなりません。
では、退職挨拶の例をご紹介します。
保護者への挨拶
この度、家庭の事情により〇月末をもちまして退職することになりました。
〇〇組の子どもたちと一緒に過ごさせて頂き、保育について学ぶことがたくさんありました。至らないところもたくさんあり、ご迷惑もおかけしましたがお子さん方の担任をさせて頂いたことを嬉しく思っております。
そして、子ども達や保護者の方の支えに心より感謝申し上げます。本当に今までありがとうございました。
保護者への挨拶のポイント
次に保護者への挨拶のポイントをご紹介します。
子供の保育をさせてもらったお礼
他人に我が子を預けるという行為はよく考えたらすごいことですよね。
それだけ保護者の方に保育園、そして保育士を信頼してもらっていたということになります。
信頼して子供を預けてくださった保護者の皆さんに対するお礼を伝えましょう。
行事などへ協力のお礼
保育園では子供たちのために保護者に協力を依頼することがありますよね。
行事・イベントへの参加や連絡帳への記入など、保護者なしでは保育園は運営していけません。
保護者の皆さんにも助けられているという意識を持ち、そのお礼を伝えましょう。
具体的な場面について盛り込むと保護者側もイメージしやすいです。
不安にさせるような言葉を避ける
保育士がやめてしまうということは保護者を不安にします。
子供の担任が変わるという意味合いも強いですが、それ以上に、退職は保育園に問題があったのではないか、という不安が大きいです。
もしも保育園に問題があるなら今後も保育士がやめていってしまうのではないか、子供に悪影響があるのではないか、などいらぬ心配をさせてしまうのです。
保護者を不安にさせないためにも、退職理由には気をつけてください。
保育士から園児への退職挨拶
一緒に過ごす時間が長かった園児にも当然退職の挨拶をしましょう。
大人以上に感情が全面に出ますから、悲しくて泣いてくれるかも知れませんよ。
ではポイントについて解説していきます。
わかりやすい言葉を心がける
園児たちはまだ難しい言葉は分かりません。「辞める」ということもわからない園児もいると思います。
よってとにかくわかりやすい言葉を使うようにしましょう。
例えば「辞める」ではなく「遠くにいく」といったように優しい表現にするとわかりやすくなります。
集団に対して挨拶する
挨拶の中に特定の子供のエピソードを入れることはなるべく避けましょう。自分の話をしてくれなかった子供たちが悲しくなります。
全員に向けて挨拶をするようにしましょう。もしも個人名を出すのであれば全員分用意しておいてください。
園児の年により分かりやすい表現が異なりますので、ここからは、年別に退職挨拶例をご紹介します。
2から3歳の子供への挨拶
先生は今日で保育園をバイバイします。みんなといっぱい遊んだね、歌も歌ったね。
今まですごく楽かったよ。今までありがとう、元気でね。
2から3歳の子供への挨拶のポイント
分かりやすい言葉で短い挨拶を心掛けるようにしましょう。小さい子供でも分かりやすい、バイバイといった言葉を使うのがポイントです。
3から4歳の子供への挨拶
先生が皆と会えるのは、今日でおしまいになります。一緒に絵本を読んだり、外で鬼ごっこやブランコでいっぱい一緒に遊んだね。
先生はみんなから元気と笑顔をもらいました。今まで本当にありがとうね。
これからも、笑顔がいっぱいの〇〇組さんを、先生は遠くから応援しています。
3から4歳の子供への挨拶のポイント
子供達のいいところを伝えつつ楽しかった思い出を伝えるといいでしょう。子供達も何となく先生がいなくなることを理解できるようになっています。
4から5歳の子供への挨拶
先生が保育園で皆と会えるのは、今日で最後となりました。今までいっぱい一緒に遊んだよね。
みんなで力を合わせて砂場に大きな大きなお山をつくったり、お祭りで素敵な劇をみんなで披露もしたよね。お友だちと力を合わせて協力ができるみんなは、すごいなあと先生はいつも心の中で思っていました。
先生はみんなのことを絶対に忘れません。本当にありがとう、楽しかったよ。
4から5歳の子供への挨拶のポイント
先生がいなくなることが分かる子供がほとんどなので、子供達の良いところをしっかりと伝えてあげましょう。褒めてあげれば先生とのお別れの寂しさが和らぎます。
退職当日はどうすればいいの?
退職の当日は、挨拶といつも通りの保育士の仕事をメインに働くのが理想です。
引継ぎ等の仕事は全て前日までに済ませ、当日は挨拶回りに専念します。朝のうちに園長に一度挨拶し、仕事をしながら一人ひとりの保育士にも挨拶が出来ればいいでしょう。
また、引継ぎは自分からしっかりと行う、ロッカーの掃除をする等退職後の影響が少ないようにしっかりと配慮をすることが大事です。
保育士の退職挨拶はマナー
保育士に限らず退職の挨拶は社会人としてのマナーです。失礼のないようにきちんと行ってくださいね。
また、挨拶の流れは保育園によって違うので、事前に上司に確認することも忘れないでください。
社会人として恥ずかしくない退職挨拶をしましょう。
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