保育園で働く看護師に注目!病院よりも保育園は働きやすい?
2018.06.21
保育園には看護師がいるということをご存知でしょうか。
保育園で働く看護師にはどんな役割や仕事があるのか、病院よりも保育園で働くことにはどんなメリットがあるのかに注目してご紹介していきます。
保育園の看護師はどんな仕事をするの?
保育園で働く看護師はどんな仕事をするのでしょうか。具体的な仕事内容についてご紹介していきましょう。
子どもたちの健康を管理する
保育の途中でケガをしてしまった子供たちの応急手当てをしたり、体調をこわしてしまった子供たちの処置をしたりすることが基本的な仕事内容になります。
また、感染症が蔓延しない環境を作るような指導や対策をするのも仕事と考えていいでしょう。基本的には本格的な医療行為はすることはなく、軽い処置までが仕事となります。
保育士の仕事のサポート
保育園で働く看護師は、看護の仕事よりも保育の仕事が多くなります、理由としては一名の保育士としてカウントされるからです。
そのため、保育士と一緒に子ども達と園庭で走り回ることもありますし、添い寝をしたり掃除や洗濯をすることもあります。
保護者への連絡担当
保育園で働く看護師は保護者へ子供達の健康状態を連絡したり、月に一度くらいの頻度で健康だよりのような手紙を出し、健康管理指導をします。
子供達の健康情報の提供やアドバイスをして、子供達の健康を徹底的にサポートするのです。
保育園で看護師として働くメリットは何がある?
保育園で働くと、一般的な病院での勤務とはかなり異なります。
夜勤がなく、週末勤務が少ない
一般的な病院で看護師として働くと必ず付いてくるのが夜の勤務、看護師が嫌がるポイントですよね。
しかし、保育園で働くと当然日中の勤務になるので、生活リズムも安定し、健康的な生活を送ることができるでしょう。
さらに、病院での勤務だと基本的に病院は週末に混むので、週末に休みをもらうことは難しくなりますが、保育園の場合は働く保護者の子供を預かることが多いので週末は休みやすくなります。
保育園の勤務は病院と比べてかなり楽になりますね。
子育て経験を活かすことができる
保育の仕事がメインなので、子育て経験をふんだんに活かすことができます。
保育士の仕事は専門性がありますが、子育て経験があれば全くの初心者からのスタートではなくなるので、転職を考えているのであればハードルは低くなるのではないでしょうか。
健康な子供達が相手になる
病院で働いていたら大抵は病気を持った辛い思いをしている子供達が相手となりますよね。
保育園で働きたいと思うほど子供が好きな方だったら特に、辛い思いをしている子供を見ると胸が痛くなるのではないでしょうか。
しかし、保育園で相手をする子供達はほとんどが健康で、走り回ることができる子供達です。一緒に遊んで楽しむことができるので、子供好きな方にはかなり向いている仕事です。
保育園で看護師として働くデメリットは?
しかし、保育園で看護師として働くことにも、当然ながらデメリットがあります。デメリットのいくつかをご紹介しましょう。
給与が低い
2017年の一般的な病院勤務の看護師の月給は約33万円、しかし保育士の平均月給は約23万円でした。
双方の給与を比べてしまうと病院勤務の方がボーナスも多いので待遇は良いと感じるでしょう。
しかし、基本的に保育園で看護師を雇うのは1名のみなので、給与が上乗せされることもかなり多いです。さらに、家賃補助がある、夜勤もなく働きやすくなるという点も考えると一概に待遇が悪いとは思えないでしょう。
看護師としてのキャリアアップができない
保育園で働いている以上、ほとんどが保育の仕事になってしまうので看護師としてのキャリアを築くことは難しいでしょう。
唯一の看護としての仕事も軽い処置で終わることがほとんどだからです。保育園で働くのはワークライフバランスを大切にしていきたい、子供とたくさん触れ合いたいという方におすすめの職場となるかもしれません。
必要な資格には何がある?
保育園で働きたい看護師に必要な資格には何があるのでしょうか。
保育士資格はいらない
保育士はとても忙しく、前述しましたが保育の仕事をたくさん任されることがあります。
そのため、保育士の資格は特に必要ありませんが様々な場面で役立つことはあるかと思います。
子供からしたら同じ保育士の先生と見られるということを忘れなければ、問題は特にないでしょう。
小児科経験は有利になる
小児科で働いたことがある、子育てをしたことがある等子供とたくさん関わったことがある看護師の方は即戦力として見られやすく、採用に結びつきやすくなります。
さらには、子供に関連する資格であるベビーシッター等の資格も有利になるそうです。
保育園の看護師要員は1人だけであることが多いので自分だけで様々な判断をしなくてはいけません。的確な判断をするためには小児科等の経験が活かされてくるでしょう。