保育士とチャイルドマインダーの違いは?資格をとるメリットは?
2017.07.13
働く保育士に人気の資格である「チャイルドマインダー」をご存知ですか?知名度はまだまだ低いですが、持っておくと非常に役立つ資格です。
保育士は人手が足りていないとはいえ、様々な付加価値を求められます。何か資格を取得するのも有効な手段ですよ。
ここではチャイルドマインダーという資格について、概要や保育士資格との違い、保育士が取得するメリットなどについてお話します。
保育士におすすめ?チャイルドマインダー資格とは
決して有名な資格ではないですが、保育業界では非常に重宝される資格です。
保育士として働いているなら絶対に知っておくべきですよ。
まずはチャイルドマインダーの基本的な情報についてご紹介します。
チャイルドマインダーとは
「少人数の保育に関してのスペシャリスト」を指す民間資格です。
もともとはイギリスで生まれた資格で、イギリスでは国家資格として認定されています。
メディアで特集されることもあり、アイドルグループの嵐のメンバーが取得したとして話題になりました。
取得するには
資格を取得するには資格を認定する団体解説する講座を受講する必要があります。
講座には通学講座と通信講座があり、通信講座の方がかかる費用は少ないです。講座によってかかる期間やサポートが違うので自分にあったものを受講してください。
講座を受講すると試験の受験資格が与えられて、試験に合格すれば見事資格を取得できます。試験の難易度は資格認定を行う団体によって異なります。
働ける場所
民間資格のため、働く場所に関して制限はありません。保育施設で働くことが多いです。
強いてあげるとすれば独立や開業することができます。
少人数保育のプロとして自宅で預かり保育を行うなど、働き方の選択肢が広がります。
保育士とチャイルドマインダーの違い
「保育士」も「チャイルドマインダー」も保育に関する資格ではありますが、異なる部分が多く存在します。
保育士の資格があればいらないのではないか、と決めつけるのはまだ早いです。
それぞれの資格の違いについて確認していきましょう。
国家資格と民間資格の違い
保育士が国家資格であるのに対し、チャイルドマインダーは民間資格です。
世間からの認知度や信頼性に関しては国家資格のほうが高くなります。
民間資格は時と場合によっては無資格と同じ扱いを受けることもあります。
保育の形態の違い
保育士が集団を相手に行う保育であるのに対し、チャイルドマインダーは少人数の家庭的な保育を行います。
保育施設で保育を行うことが多い保育士は必然的に対象となる子どもの人数が多くなります。
また、保育を行える子どもの人数も決まっています。
保育士の場合は0歳は3人まで、1、2歳は6人まで、3歳は20人まで、4歳以上は30人までです。
一方チャイルドマインダーは、0歳は2人まで、1歳は3人まで、2~4歳は4人までになります。
給料の違い
給料以前の違いとして、保育士は正社員として働くことが多いのに対し、チャイルドマインダーはアルバイトや派遣として働くことが多いです。
そのため、月給と時給で比較することになります。
保育士の月収は20万円前後で勤続年数とともに上がっていき、チャイルドマインダーの時給は1000円~1500円程度です。
ちなみに保育士がアルバイトや派遣で働くとしたら時給は1000円前後です。
求人数の違い
求人紹介サービスを利用するときには保有資格を聞かれることが多いですが、チャイルドマインダーの資格の有無はあまり問われません。
単体で持っていてもあまり有利に働くような資格ではないようです。
保育士の求人と比べると求人は少ない傾向があるのも確かです。
保育士がチャイルドマインダーの資格を取るメリット
保育士がチャイルドマインダーの資格を取得するメリットは以下のとおりです。
- 個人に向き合った保育ができる
- 転職で有利に働く
- 独立という選択肢が増える
それぞれ大きなメリットなので詳しく説明していきます。
個人に向き合った保育ができる
少人数保育に関しての知識やスキルが身につくため、保育士の業務に活かすことできます。
集団保育の場ではありますが、子ども一人ひとりを思うことは忘れてはいけません。
資格を持つことで、より個人に向き合った保育を行えるようになります。
転職で有利に働く
単体で持っていてもあまり有効でないと前述しましたが、保育士資格と合わせて持っておくことで転職で有利に働きます。
集団保育と小規模保育の両方を兼ね備えている人材はどこの現場でも求められます。
将来的に転職する可能性があるのであれば、取得を進めます。
独立という選択肢が増える
チャイルドマインダーは独立して働くこともできるので、働き方の選択肢が増えます。
転職同様、保育士のスキルも兼ね備えていると世間からの信頼度も上がります。
独立して働く自信にもつながりますね。
使える資格は積極的に取得しよう
仕事の中で活かせそうな資格は積極的に取得を目指しましょう。
勉強が必要なものや時間がかかるものもあるため、なるべく早いうちから行動を起こしていきましょう。
資格の保有数は自分のキャリアにつながっていきますよ。