保育日誌の書き方マニュアル~時間を無駄にしたくない保育士向け~
2018.04.05
新人保育士の中で苦手意識を持つ人が多い業務、それは保育日誌です。業務後に子供たちが帰ってから書くことも多く、長い時間かけてしまうと残業のもとになってしまいます。
また、保育士が作成する書類には保育日誌の他にも保護者と情報交換を行う連絡帳があります。多くの人は連絡帳に時間をかけすぎてしまい、保育日誌が適当になってしまうことも多いようです。
そこで今回はお悩みの保育士にむけて短時間で作成できる保育日誌の書き方をご紹介します。
保育日誌には何を書く?
保育日誌に記載しなければならないことは以下の通りです。
- 日付・天気
- 記入者名
- カリキュラム
- 園児の出欠席人数・欠席理由
- 子供の健康状態
- 保護者への連絡事項
- 保育のねらい・保育内容
- 反省・評価
この中でも保育士が特に悩みがちな「保育のねらい」と「反省・評価」について詳しくご説明します。
「保育のねらい」の書き方
「保育のねらい」とは簡単に言うと「目的」です。今日の保育がどのような目的で行われていたのかを確認するための項目になります。保育日誌の中でも難しい内容なので苦手意識を持っている保育士が多いのもこの項目です。
書き方としては指導計画と照らし合わせながら、あなた自身がどのような目的で保育を行ったのかを記入してください。例えば「外でかけっこをして遊ぶ」という内容では保育のねらいが分かりません。「外でかけっこをして、身体を動かす楽しさを学ぶ」といったようになんのために行ったのかを記入しましょう。
「反省・評価」の書き方
保育日誌を書く上で保育士自身がもっとも成長できる項目が「反省・評価」です。今日の保育を振り返り反省や評価をすることで、次にどうするべきかなどの課題が見えてきます。
ポイントとしては「スムーズに進められなかった」と結果だけを書くのではなく、「事前の準備を入念にすればもっとスムーズに進められた」のように原因や改善のための方法を記入するようにしましょう。
保育日誌の書き方のコツ
記入する内容がわかったところで、次は保育日誌を早く丁寧に作成するための書き方のコツをご紹介します。
テンプレートを作る
毎日作成するものなので、あらかじめ構成が決まっていると短時間で記入することができます。言葉を入れ替えたり当てはめたりするだけで良いのでとても便利です。よってまずはテンプレートの作成をすると良いでしょう。
どうしても難しいという場合は先輩保育士の保育日誌を参考にさせてもらいましょう。「これに従えば大丈夫!」というテンプレートをまず作ってください。
業務中にメモをとる
就業後いざ保育日誌を書こうとした時に「あれ、今日何があったっけ?」と考えてしまうことがよくあります。日によっては1日中慌ただしく過ごすこともあり、全部を思い出すのは難しいかも知れません。
そこでなにか保育日誌に記入しなければならないことがあったら業務中にメモをとりましょう。あとで思い出す時間を省くことができます。
6W2Hを意識する
保育日誌は自分だけでなく誰が読んでも分かりやすい文章を心がけなければなりません。読みやすい文章を書く方法としてよく「5W1H」が重要だと言われていますよね。
しかし、より分かりやすい文章を書くためには5W1Hでは不十分です。以下の6W2Hを意識しましょう。
- いつ(When)
- どこで(Where)
- だれが(Who)
- なにを(What)
- なぜ(Why)
- どうやって(How)
- 誰に/誰と(Whom)
- どれくらい(How much)
この順序に沿って文章を書くことで、読みやすい保育日誌を作ることができます。
良い保育日誌の書き方とは
最低限のクオリティとスピードに慣れてきたらより良い保育日誌を作成できるようにしましょう。そのためにはいくつかのポイントがあるのでご紹介します。
具体的に記入すること
保育日誌の内容はとにかく具体的に書いたほうが良いです。自分では重要でないと思ったとしても、他の人からしたら必要な情報かもしれません。情報の重要度はひとそれぞれなので、なるべく細かく具体的に記入しましょう。
ここでいう具体的とは数や時間に限った話ではありません。子供がどのような行動をしたのか、自分がどのように対応したのか、そのときどう思ったのかなど具体的に書きましょう。
子供の言動から内面の変化を読み取ること
保育日誌は活動記録を羅列するためのものではありません。保育を行った上で子供がどのように変わったのか、正しい保育だったのかを見直すためのものです。
よって保育をして、記録して終わりにしないでください。その保育によって子供たちの内面がどのように変わったのかをあなたなりに分析して記入しましょう。もちろんそれが正しいかは分かりませんが、子供たちの気持ちを考えられる保育士になれますし、クオリティの高い保育日誌になります。
保育日誌は成長のチャンス!
保育日誌を書くことは手間ですが、保育士として成長するチャンスでもあります。大変な業務だとは思いますが、日々続けていればなれてくるので安心してください。
完璧な保育日誌を書いてワンランク上の保育士になりましょう!
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