2019年10月から始まる保育料無償化、保育士にはどんな影響があるの?
2018.06.07
保育料(幼児教育)を無償化にするという制度が2019年10月から始められることがつい先日、発表されました。
保育料の無償化が本格的に始まったら保育士の皆さんにはどんな影響があるのでしょうか。
今の待機児童問題、保育園不足、保育士不足が解決されないまま保育料無償化が進んでしまったら?
疑問や不安がたくさんあってどうすればわからない保育士さんはたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな皆さんに保育料無償化とはどんな政策なのか、保育士の皆さんにとってのメリットやデメリット、何をすればいいのかをお教えいたします。
保育料無償化ってどんな政策?
保育料無償化とはどんな政策なのでしょうか?まず、対象からお伝えしていきます。
保育料無償化の対象となる家庭
保育料無償化の対象になる家庭は「自治体で保育が必要だ」と認められた家庭になります。
詳しい条件はその家庭の所得や共働きかどうかといった就労環境、さらにはシングルマザーやシングルファザーといった家庭環境など様々な要素を総合的に判断して保育料無償化の対象かどうかを判断します。
0から2歳の未満児の条件
- 住民税非課税世帯「年収250万円以下」
- 認可保育所、認定こども園等の認可施設は無償化となる
- 認可外施設の場合月4万2,000円までとなる
3から5歳の幼児の条件
- 3歳以上は全世帯を対象とする
- 認可施設と幼稚園を無償化とする
- 高額な利用料がかかる幼稚園の場合は利用者の保護者が一部負担
- 認可外保育園等の認可外施設は月3万7,000円までとなる
- 幼稚園の一時預かりの場合月3万7,000円(幼稚園無償化分は含まれる)までとなる
2019年10月から無償化になる理由
保育料無償化の政策は、2019年4月から部分的に実施をして、2020年4月から全面的な政策を広める予定だったのですが、2019年10月から始められる予定だっだ消費税10%への増税に合わせて実施されることとなりました。
保育料が無償化になり、ラッキーと思う保護者は多いですが、消費税は増税になるので、喜んでばかりはいられないですね。
保育料無償化による保育士のメリットとは?
保育料無償化のメリットとは何があるのでしょうか。
研修制度などが増える可能性がある
保育料の無償化により、さらに保護者は幼児を保育園に入れやすくなりました。
そのため、保育の質などが問われ保育士にさらにスキルを求める可能性が高く、研修制度を充実させる可能性があるので、保育料無償化の影響により、自分の能力を伸ばすチャンスを掴むことができるでしょう。
給与が上がるかもしれない
保育園に子どもがより集まることにより、保育園はますます保育士を必要とするでしょう。
そのため、各保育園は他の保育園と競争し少しでも保育士を集めようと待遇を見つめ直したり給料を上げたりする可能性もあります。
しかし、給料を上げるのはどの保育園でも難しいのが現状です。
保育料無償化による保育士のデメリットとは?
保育料無償化のデメリットとは何があるのでしょうか。
保育士の負担が増える
待機児童門題や保育士不足の問題が解決しないまま保育料無償化になったので、保育園に入りたい子どもの数はますます増えます。
そのため、保育園は常に満員状態で保育士の負担はかなり増えるでしょう。
保育士不足の問題が解決しないまま保育料無償化の政策を導入したため、業務や残業も増え保育士の皆さんは辛い思いをするかもしれません。
休みを取りづらくなる
かなりぎりぎりの人数で保育士を雇い運営している保育園も多くあるため、元々人数が少ない傾向がある保育園は打撃を受けさらに休みづらくなるかもしれません。
有給休暇はもちろん、体調を崩した時にも休みをとりづらくなってしまうでしょう。
休暇の制度がしっかりしている保育園ならまだしも、しっかりしていないところであるのであれば、転職を考えるのも一つの手です。
保育料無償化による保育士の給料への影響は?
では、一番気になる保育士の給料はどう変化するのでしょうか?
保育士の給料は変化なし?
給料が安いとして知られる保育士という職業ですが、保育料無償化が始まっても特に給料は変化なしと言われています。
保育料が無償化になり、ますます保育から得られる資金が減る中保育士の給料を上げるのは財源の確保もできていないため、かなり難しいでしょう。
保育士の給料は下がる?
財源確保の困難により、保育士の給料は減少するのではとも言われていますが、2017年に発表された2兆円政策パッケージや各自治体での取り組みも始まっているので、減少する可能性は低いでしょう。
しかし、給料が上がるまではまだまだ時間がかかるようです。
転職をして備えるのも一つの手!
保育料が無償化になることで、保育士の手が足りずに保育園の経営はますます余裕がなくなることが予想されます。
保護者からの利用料が取れなくなることにより、行政からの補助金は多くなりますがそれでも十分な資金があるとは言えず、さらに人手不足も悪化し、ますます大変な状況になるでしょう。
そのため、もし、今保育士の皆さんがあまり待遇の良くない保育園や休みが取れない等不満を持っている保育園にいるのであれば、転職をして保育料無償化に備えるのも一つの手でしょう。
企業内保育園や小規模保育園等であれば待遇が良い所が多いので大変おすすめです。
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