保育士はどうして残業が多い?理由と対策もご紹介!
2018.10.10
子どもの保育を仕事とする保育士。
子どもの面倒を見るということからすれば、可愛い子どもの相手ができて楽しい職業と思われるかもしれませんが、実際はなかなかそうもいかないようです。
仕事内容はハードですし、何より残業が多いのです。
では保育士はなぜ残業が多いのか、残業の実態はどのようになっているのか、詳しく紹介していきます。
残業になる原因って何がある?
まずは、保育士の仕事で残業になってしまう原因を紹介します。
保育士の残業の原因はその特有の仕事内容と形態にあります。
子どもの世話以外の仕事が多い
この点が保育士の残業を生み出す大きな原因となっているようです。
保育士の仕事は子どもの世話のみではありません。
連絡帳や書類の作成、事務作業、園内の壁の装飾の製作など、子どもの世話以外にもやるべきことは山積みです。
しかし保育士は朝の子どもの受け入れから夕方、延長となれば夜までの長い間保育を行わなければならず、その時間はその他の業務を行うことが困難です。
開園時間中に他業務ができないと結局閉園後に行うことになるので、それが残業のもとになっているようです。
残業の実態はどうなってる?
上記のような残業の原因から、実際どのような残業がどれくらい発生しているのかを解説していきます。
サービス残業が多い
平成29年度の厚生労働省が実施した調査では、私立保育園に勤務する保育士の残業時間の平均は1ヶ月約4時間となっていました。
この統計によると保育士の残業時間は1日あたり平均12分程度ということになります。
この数字を見ればそこまで残業も多くないと感じるかもしれませんが、この数字には残業代が払われない「サービス残業」は含まれていません。
実際はサービス残業が1ヶ月に40~60時間にも達する保育園もあり、その場合1日あたり約2~3時間ものサービス残業を行っている計算になります。
そう考えると保育士の残業時間はかなり長時間になっていることがわかります。
原因はやはり多くの事務作業や製作の業務が積み重なることにあると言えます。
持ち帰り残業が多い
サービス残業に関して上記で述べましたが、サービス残業の多くは「持ち帰り残業」が占めています。
持ち帰り残業とは家に持ち帰って仕事をすることで、もちろん給料は発生しません。
持ち帰り残業の内容は主に、保育計画書・園の便りやクラス便りの作成、保育経過記録の作成などです。
またこれらの書類の作成はパソコンでなく手書き入力が良しとされる文化があるため、効率を上げるのも難しくなっています。
家に帰ってまで仕事をしなければならないのはプライベートも削られますし給料も発生しないので、かなり負担のかかる残業になってしまいますね。
残業が増える時期がある
保育士にはだいたい共通して残業が増える時期があります。
まずが3月~4月の時期です。
この時期は卒園や入園関連の事務作業が増加します。
主に書類作成が多くなります。
園内の書類はもちろんですが、小学校やその他行政に提出しなければならない書類が増えるので、なかなか勤務時間中に終わらず残業となってしまうことが多いようです。
また9月の運動会や12月のクリスマスの時期など、大きなイベントがある時期はその準備作業として、衣装・装飾の作成や計画書、タイムスケジュールの作成などが積み重なります。
こちらも保育と並行して進めなければならないので、残業のもとになってしまうようです。
さらに大きなイベントだけでなく毎月のお誕生日会なども重なりますので、このような時期はなかなか業務の終わりが見えないようです。
残業をなくすコツはあるの?
ここまで保育士の残業事情を紹介してきました。
保育士という仕事の特性上残業は避けて通れない道だと感じたかもしれませんが、残業をなるべく減らすためにできることはまだあります。
ここでは実際に残業を解消する方法をご紹介します。
装飾・イベント準備は「再利用」
壁の装飾やイベントごとの衣装等の製作は、過去に使ったものを再利用しましょう。
全て一から作っているとなかなか作業は終わりません。
過去に使ったもので使えるものがあれば工夫して再利用していけばかなり負担が減るはずです。
また製作物などはできる限り簡単な方法で作るようにしましょう。
ミシン等の従来の方法で製作することにこだわらず、簡単な製作方法を探って時間も手間も短縮しましょう。
また自分だけで製作するのではなく、他の保育士に協力を依頼したり、保護者の協力を得たりするのも1つの手だと思います。
優先順位をつけて確実に
保育以外にも業務が山積みになっていると、どれから手を付ければいいのかがわからず、ただやみくもに様々な作業に手を付けてしまうこともあるのではないでしょうか。
その場合だと各作業が中途半端になってしまい、締め切りに間に合わず残業ということにもなりかねません。
業務には優先順位をつけて優先度の高いものから確実に終わらせるようにしましょう。
そうすれば見切りもついて、残業しなければならない状況になるのも防げるのではないでしょうか。
まとめ
ここまで保育士の残業に関する情報を紹介してきました。
やはり保育士は残業が多いようですが、自分の作業効率をあげたり保育士同士で協力したりすれば、残業を減らすことはできるはずです。
しかしその方法が効くかどうかは園によって差があると思います。
どうしても残業が減らず、負担が多い場合は他の園に転職することを検討してみるのもいいと思います。
行事が比較的少なかったり、保育士の数が多かったりする園もあるので、そのような園に転職すれば自然と残業も減るはずですよ!
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