障害児保育って何?保育士が知っておきたい障害児との接し方を徹底解説!
2020.02.27
最近、障害のある子どもの保育園への在籍数が増えてきているといわれており、障害児保育の必要性がどんどん高まってきています。
一方で、障害児保育についての知識や経験がない保育士が大半であり、悩んでしまう人も多いようです。
今回は、障害児保育に関する基本情報と障害児保育をする際に気を付けたいポイントを紹介していきます。
障害児保育に関心がある方、障害児保育に携わっている方、これから携わる予定の方、ぜひ参考にしてみてくださいね!
保育士なら知っておきたい障害児保育の基本情報
まずは、障害児保育に関する基本的な情報をチェックしていきましょう!
障害児保育ってなに?
障害児保育とは、障害があり療育手帳を持つ子どもに対しておこなわれる保育のことを指します。
基本的に障害児専門のサービス施設や障害児の受け入れをおこなっている保育園で実施されます。
自治体や保育園ごとに障害児保育の基準が設けられており、障害児2人~3人に対して保育士が1人つくのが一般的といわれています。
また、ここ最近は子どもが障害を抱えていることに気づいていない、あるいは認めていない保護者もいるため、保育園の判断で障害児保育を専門とする加配保育士が配置されることもあります。
加配保育士を配置した保育園で健常児と障害児を一緒に保育する場合は「統合保育」と呼ばれ、統合保育をおこなうかどうかは施設によってさまざまであるようです。
障害児保育に必要な資格は?
障害児保育をおこなう際には、保育士資格が必須となります。
保育士資格があれば、そのほかに持っていなければいけない資格はありません。
保育士資格を取るためのカリキュラムに障害児保育に関する内容も含まれているからです。
つまり、保育士資格を持っている=障害児保育の知識が備わっているとみなされます。
障害児保育への関心は高まっている!
保育園の認可基準が緩和されたことで、政府や各自治体では障害児を受け入れる保育施設の増加を検討しています。
また、内閣府が発表している「少子化社会対策白書」によると、支援が必要な子どもが健やかに育つよう、保育現場では積極的に障害児保育に取り組んでいく方針を示しています。
つまり、社会全体で障害児保育への関心が高まっており、統合保育をおこなう保育園も増えている中で、誰もがいつ障害児保育に携わることになってもおかしくないという状況になりつつあるのです。
障害児保育とはなにかということを知っておかないと、いざ担当になったときに思い込みや不安でうまくいかない、ということになりかねません。
そのような事態を避けるためには、今のうちにしっかりと障害児保育の知識を身につけておくことが重要なのです。
保育士が障害児保育をするポイントは?
基本的な情報を確認したら、続いてみていきたいのは障害児保育をおこなう上で意識したいポイントです。
主なポイントは以下の4つです。
- 障害に関する正しい知識を身につけよう!
- 保護者に接し方や配慮のポイントを聞こう!
- 優しく冷静に子どもと向き合おう!
- 1人で抱え込まない!
どれも重要なものばかりですので、1つずつ見ていきましょう。
障害に関する正しい知識を身につけよう!
まずは、子どもが持つ障害に対する知識を正しく身につける必要があります。
障害と一口に言えど、身体的な障害や精神的な障害、知的障害など人によって障害の種類や程度はさまざまで、接し方や必要な配慮は全く違います。
ある程度基本的な情報は本やWebサイトを通して学ぶことができますので、自分で最低限の知識は身につけた状態で子どもと向き合うのがよいでしょう。
保護者に接し方や配慮のポイントを聞こう!
障害を持った子どもを保育園に預けることを一番心配しているのは他でもない保護者です。
保育士が自分で子どもの障害について知識を身につけるのはもちろん重要なのですが、それだけを頼りにして一概に「この障害を持つ子どもにはこう接するべきだ」と決めつけてしまうのはとても危険です。
保護者とのコミュニケーションを密に取り、接し方や配慮のポイントを確認するのが良いでしょう。
保護者からの情報を基にして、保育園で家庭と同じように関わるということは、子どもにとって保育園が家庭と同じくらい安心して過ごせる場になることにつながります。
さらに、保護者にとっても「しっかり配慮してもらえている」という安心感を持ってもらいやすくなるため、保育士と保護者の双方にとって良いコミュニケーションになると考えられます。
優しく冷静に子どもと向き合おう!
障害を持つ子どもに限った話ではありませんが、冷静に、優しく向き合うことは非常に大切です。
障害を持った子どもをむやみに叱りつけても何の解決にもなりませんし、ましてや身体が不自由な子どもに自分の思った通りに動けなくて怒るなどは言語道断です。
障害をその子どもの一つの個性として保育士が受け入れることが必要なのです。
健常者の他の子どもからしたら「その子だけずるい!」と言いたくなってしまう場面があるかもしれません。
しかし、障害を正しく理解し、個性として受け入れ、他の子どもたちにも冷静かつ優しく理解を促してあげましょう。
1人で抱え込まない!
障害児保育に関して、過去にほとんど具体的な指導や研修を受けたことがなくいざやろうと思ったときに戸惑ったり悩んだりしてしまう、という保育士さんも少なくないと思います。
困ったときには1人で抱え込まず、周りの保育士さんにSOSを出すことが重要です。
悩むごとの多くは1人で抱え込んでも解決できませんし、解決できずに一番困るのは子どもなのです。
同僚や上司、障害児保育をやっている友人など、第三者に相談するだけでもかなり負担は軽くなります。
自分1人だけで解決しようとせず、子どもにとってどうすれば最も良い成長につながる環境を作れるかを考えましょう。
障害児保育ができる保育士は重宝される存在!
ここまで障害児保育について解説してまいりましたが、いかがでしたか?
障害児保育の経験が豊富な人は少なく、これから初めて携わるという人も多いことかと思います。
正しい知識を身につけて、子どもと真摯に向き合える保育士はとても重宝される存在となります。
すべての子どもが成長できる良い環境作りのために、ぜひ障害児保育について理解し、積極的に関わってみてはいかがでしょうか?
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