保育士資格(免許)ってなに?どうやって取るの?
2017.07.18
何か特別な職業に就くときには、働くことを認められた存在である証の「資格(免許)」が必要なものが多いです。
保育士という職業も同じで資格が必要になります。
ここでは保育士資格というものがどのようなものなのか、どうしたら取得できるのかなどの情報をお届けします。
保育士資格(免許)って何?
まずは保育士資格の概要についてお話します。
「保育士になれる資格」という認識だけでなく、細かい情報まで知っておきましょう。
保育士資格とは
そもそも「保育士」とは「保育園などの児童福祉施設で、保護者の代わりに保育を行う専門家」のことです。
よってその保育の専門家として働くための資格ということになります。
幼稚園教諭と混同しがちですが、幼稚園教諭は文部科学省の管轄であるのに対し、保育士は厚生労働省の管轄という大きな違いがあります。
保育士資格の特徴
保育士は国家資格であるにも関わらず、取得難易度が低いことが特徴的です。幼稚園教諭と比較しても難易度は低めになっています。
取得がしやすい資格ではありますが、多くの場所で働くことができるなどメリットが多いです。
特に女性に人気の国家資格となっています。
保育士資格の市場価値
メディアでもよく取り上げられているように、保育業界は人材不足の危機に陥っています。
よって市場価値は高いですし、今後も上がっていくと予想されます。
より多くの場所で求められる存在になっていくはずです。
保育士資格(免許)はどうやって取る?
保育士資格を取得する方法は大きく分けて以下の2通りあります。
- 養成学校を卒業する
- 試験に合格する
それぞれどのような方法なのか説明します。
養成学校を卒業する
都道府県知事の指定する養成学校、もしくはその他の施設に通い、定められたカリキュラムを修了し卒業すると保育士資格が手に入ります。
4年制大学に限らず、短大や専門学校などでも受講できるため、短い期間で取得したいのであれば短大や専門学校を選びましょう。
ただし、4年制大学と短大では4年生大学を卒業していたほうが給料が高くなる可能性があります。キャリアとして考慮されるようです。
保育士試験に合格する
もう1つの方法が、試験に合格することです。
受験に学歴や職歴の制限がありますが、ほとんどの人が受験することができます。
講座に通うことが必須ではないので独学で試験に挑む人も多いです。
筆記試験と実技試験があり、それぞれ保育の専門的な知識とスキルが問われるので、誰でも合格できるというわけではありませんが、十分に勉強してから受験すれば合格できると思います。
保育士資格(免許)で働くことができる場所とは
保育士資格で働くことができる場所の例は以下の様なものがあります。
- 保育園
- 企業・病院内保育所
- 認定こども園
上記の他にも働ける場所は無限にありますので、参考程度に御覧ください。
保育園
代表的なのはやはり保育園です。ほとんどの保育士が保育園で働いています。
公立・私立・認可・認証・無認可と多くの種類があり、園によって待遇など異なる部分も大きいです。
待機児童の問題から保育園は増加の傾向にあるので、新設の保育園という選択肢もありますね。
企業・病院内保育所
見落としがちなのが一般企業や病院が運営する保育所です。
企業・病院と同じ建物内か近くの別な場所に設置されています。
企業・病院で働いている人の子どもを預かるのが仕事ですが、待遇が良いことで知られているため非常に人気の職場です。
保育の環境が整っていない可能性があるなどの保育の質の面では保育園に劣ります。
認定こども園
認定こども園とは保育園と幼稚園の良いところを組み合わせたような施設で、今後増加が見込まれています。
働くためには保育士の他に幼稚園教諭の免許が必要になります。
両方の免許が必要というのはハードルが高いですが、今後を考えると取得しておくと役立ちます。
保育士資格(免許)を取得するメリット
保育士資格を取得するメリットは以下の様なものが挙げられます。
- 多種多様な働き方ができる
- 復職に強い
- 子育てに活かせる
ひとつずつわかりやすく説明します。
多種多様な働き方ができる
前の項でもお話したように働き方は無限にあります。
子どもを相手にする仕事であれば役立てることができるでしょう。
仕事に困ることがないですし、何より自分の納得がいく職場を探すこともできます。転職が多い職業なので、そこまで転職を重く捉えなくてもよいのも大きなメリットですね。
復職に強い
仕事を1度辞める理由として多いのは「出産・育児」です。
保育士という仕事は子育てを経験すると更にスキルが磨かれます。
保育士資格と子育ての経験があれば、復職は比較的容易になるでしょう。
子育てに活かせる
やはり保育に関する技術が身につきますから、仕事以外の場所でも活かすことができます。
自分の子育てに関してもそうですが、ママ友との会話などでも育児の話題は頻繁に挙がるので知識が役立ちます。
子育ては誰しも初めてですから、あらかじめ学んでいるというのは大きなアドバンテージになりますね。
保育士資格(免許)を取ろう!
ここまで説明したとおり取得しておいて絶対に損はありません。
国家資格を持っているというのは国に認められた証です。
保育士資格を取って様々な場面で活かしてください。