合格できない!保育士試験の合格率が低いって本当?
2017.07.24
保育士は国家資格であるため、取得するためには国家試験を受けなければなりません。
保育士試験は国家試験の中では比較的難易度が低いと言われていますが、一方で合格率が低い試験であるとも言われています。一体どちらが正しいのでしょうか。
このページでは保育士試験の合格率の現状や合格率を上げるための方法について紹介します。
保育士試験の合格率ってどれくらいなの?
保育士試験の合格率が低いというのは本当なのでしょうか。
まずは合格率の現状や推移について見ていきましょう。
保育士試験合格率の現状
保育士試験は各都道府県で行われていますが、平成27年度の厚生労働省の発表によると合格率の全国平均は約23%です。
つまり4人受験したら3人は不合格になるということになります。
ちなみに合格率が30%を超えているのは全国で香川県のみという結果になっています。それだけ難易度が高い試験ということがわかりますね。
保育士試験合格率の推移
ここ数年の保育士試験の合格率の推移を表にしました。
年度 | 合格率 |
平成20年 | 10.6% |
平成21年 | 12.6% |
平成22年 | 11.4% |
平成23年 | 14.1% |
平成24年 | 18.6% |
平成25年 | 17.4% |
平成26年 | 19.3% |
平成27年 | 22.8% |
ここ数年は上昇傾向にありますが、あくまで数%程度です。
通信講座などが充実してきたことがこの上昇傾向につながっているとも考えられますね。
保育士試験の内容
念のため保育士試験がどのような試験なのかについても紹介しておきます。
保育士試験は筆記試験と実技試験に分かれていて、それぞれに合格しなければ資格は得られません。
筆記試験はマークシート形式で9科目受験します。また、幼稚園教諭免許があれば一部の科目が免除されます。
実技試験は「言語」「音楽」「造形」の中から2つを選択して受験します。
保育士試験の合格率が低い原因は?
ではなぜ保育士試験の合格率は低いのでしょうか。
それは保育士試験の内容や仕組みに以下のような原因がありました。
- 保育士試験の合格基準
- 筆記試験は3年間有効
- 実技対策が不十分
それぞれ詳しく説明していきます。
保育士試験の合格基準
保育士試験は筆記試験と実技試験に分かれていて、落とす人が多いのが筆記試験です。
筆記試験は9科目を受験しなければならないのですが、合格ラインは各科目で6割以上正解することです。
1科目でも6割に満たなければ不合格になってしまいます。
全科目の合計ではなく科目ごとに合否が出るため、まんべんなく勉強しなければならず、苦手科目が1つでもあれば合格できないという現状になっています。
筆記試験は3年間有効
筆記試験は科目ごとに合否が出ると言いましたが、合格した科目は3年間有効で次の試験のときに受験する必要がなくなります。
この制度があるため、保育士試験は数年かけて合格を目指す人が多く、相対的に合格率が低くなってしまいます。
1発合格を目指す人と数年かけて合格を目指す人が混同しているため、合格率は正しい値とは言えないかもしれませんね。
実技対策が不十分
「保育士試験で難しいのは筆記試験で、実技試験は絶対大丈夫」という良くない考え方が広まってしまっています。
その結果、一切対策をせずに実技試験を受験し、不合格になってしまう人がいます。
独学では難しいかもしれませんが、リサーチや練習を行うなど実技に向けての対策は必須です。
合格率なんて気にしない!保育士試験に合格するために
いくら合格率が低いからといって落ちていい理由にはなりませんよね。
少しでも合格に近づけるための方法をご紹介します。
保育士試験対策講座を受講する
絶対に合格したいという人は保育士試験の対策講座を受講しましょう。
自分1人での勉強には限界がありますし、充実した支援を受けながら勉強ができるので、合格への1番の近道と言えるでしょう。
講座には通学タイプのものと通信タイプのものがあります。
通学タイプは共に勉強する仲間がいる・疑問をすぐに聞けるといったメリット、通信タイプには自宅で好きな時間に受けられるというメリットがあります。
半年~1年程度の期間と受講料がかかりますが、確実な合格を目指すのであれば講座の受講がオススメです。
独学なら短期集中
お金も時間もあまりかけたくないし、独学で十分だと感じる人はもちろん独学でも大丈夫です。
独学の場合にオススメなのは短期集中です。
講座のように充実した学習方法ではないのでダラダラ勉強しても身につきません。短期集中で勉強量を重視して取り組みましょう。
教材にお金をかけないのであれば、質より勉強量で勝負しましょう。
筆記は7割を目指せ
前述したとおり筆記試験の合格ラインはすべての科目で6割以上です。
そのため、必ずしも100点を狙う必要はありません。
むしろ70点を100点にするための勉強は合格のためには不要といえます。
合格ラインの少し上である7割を確実に取れるように効率よく勉強しましょう。
合格率に惑わされずに保育士試験に合格しよう!
合格率といってもあくまでデータであり、自分が受かるかどうかには関係ありません。
他の人が落ちていると不安になりがちですが、難しい内容ではないですしきちんと対策して勉強すれば絶対に合格できます。
自信を持って受験できるだけの準備をして保育士試験に挑みましょう。
きっと合格できますよ。
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