保育士が乳児院で働ける?特徴・メリット・デメリットを解説!
2018.03.23
「保育士=保育園で働く」というイメージをお持ちの方は多いですよね。事実、保育士資格をもつほとんどの人が保育園で働いています。
しかし、保育士が働ける場所は保育園以外にもたくさんあることをご存知ですか?今回はそんな保育士の働く場所の中から乳児院に着目してお話しします。
乳児院で働く保育士の仕事内容、働くメリット、求人の探し方などを詳しくご紹介しているので、ぜひご覧ください!
乳児院とは
乳児院とは経済的な理由や病気などのやむを得ない事情により、保護者が子供を育てることが難しい場合に保護者に代わって乳児を保育するために施設です。
預けられる子供の年齢は新生児から2歳くらいまで が多いですが、小学校就学前までは対象となるので、乳児院によっては5,6歳の子供がいることもあります。
小学校に入学すると、ほとんどの場合は児童養護施設に映ることになります。
乳児院で働く保育士とは
実際に乳児院で働く保育士がどのような事をしているのか、特徴を見ていきましょう。保育園との違いにも注目してください。
乳児院で働く保育士の仕事内容
乳児院の仕事内容は一言で表すと子どもの親になることです。
保育士1人あたりに1~3人の子供が割り振られ、担当の子どもたちの身の回りの世話をするのが仕事になります。ざっと挙げられるだけでも以下のような事をしなければなりません。
- 授乳
- 食事の準備・片付け
- 着替えのお手伝い
- 入浴準備・手伝い
- 遊びの手伝い
普通の母親とやることは同じといっていいでしょう。
その他の仕事としては以下のようなことがあります。
- 書類作成などデスクワーク
- 保護者への連絡
- イベントの企画・実施
このあたりは保育園の仕事と似たようなものになりますね。
このように乳児院の仕事内容は母親と保育士を足して2で割ったような仕事になります。
1日のスケジュール
乳児院で働く保育士がどのような1日を過ごしているのかご紹介します。
◯7:00~
夜勤担当から引き継ぎ・子供起床
◯7:30~
オムツ替え・着替え・朝食準備
◯8:00~
朝食・歯磨き
◯9:00~
午前の遊び
◯11:00~
おやつ・昼食準備
◯12:00~
昼食・歯磨き
◯12:30~
お昼寝
◯15:00~
子供起床・オムツ替え・おやつ
◯15:30~
午後の遊び
◯17:00~
夕食準備・夜勤と交代
◯17:30~
夕食・歯磨き・入浴
◯19:00~
着替え・就寝
乳児院によって微妙に異なりますが、だいたいこのような流れになります。
残業・休暇はあるの?
残業はまったくないといいきれません。
保護者の代わりをしなければならないので、24時間体制で世話をすることになります。職員同士の引き継ぎがうまくできなければ残業が発生してしまうことも避けられません。
もしも乳児院で働きたいと思ったら、残業について事前に確認した上で施設を選びましょう。
休日に関しては必ずしも土日休みは難しいと考えてください。土日であろうと乳児院には子供がいるので、土日に勤務しなければならない可能性もあります。
乳児院の給与は?
給与は保育園よりも若干高めです。22~24万円前後と見ておいてください。また、夜勤があり手当が付く場合はさらに+αの給与になります。
総合で見ても保育園よりもかなり高給与が見込めますね。
保育士が乳児院で働くメリット・やりがい
ここからは保育士が乳児院で働くメリットややりがいについてご紹介します。読めば乳児院で働きたくなること間違いなしです!
子どもの成長を感じられる
保育士にとってのやりがいは子どもたちの笑顔や成長ですよね。乳児院では保育園よりも子どもたちとの距離が近いので成長を間近で感じることができます。
一緒に過ごす時間がとても長く、自分の子供のように愛情を注ぐことができるので、保育士としてとてもやりがいが大きい仕事になります。子供の成長とともに自分自身も聖寮することができるはずです。
年齢を重ねて乳児院を退所したあとでも定期的に顔を見せに来てくれる子供が多く、そのたびにやりがいを感じている保育士が多いです。
保育園より給与が高い
先程も少しお話しましたが、乳児院は保育園よりも給与が高めに設定されています。低給与が問題になっている保育士の中ではトップクラスの高給与なので、給与でお悩みの方にもおすすめの施設です。
夜勤手当も含めるとかなりの高給与なので、手当の有無は職場選びのポイントにしてください。
保育園より昇進しやすい
保育園は親族経営が多く、上位職への昇進が非常に難しい現状があります。
しかし、乳児院は親族経営している施設がほとんどないため、比較的簡単に昇進することができます。昇進とともに昇給するので給与の面から見ても優れていることになりますね。
ただし、昇進には最終学歴などの条件がある場合が多いため、職場探しの際には確認しておきましょう。
保育士が乳児院で働くデメリットとは
生活リズムが乱れて体調を崩しやすい
乳児院では夜勤があるため、生活リズムが乱れてしまいがちです。食事や睡眠時間が不規則になり、体調を崩してしまうということも多いようです。
職員が不足している乳児院では1人が休むだけで全体に影響を与えてしまうということもあります。
子供との接し方が難しい
乳児院に預けられている子どもはなにかしらの悩みや心の病を抱えていることが多いです。時には大人に対して嫌悪感を抱いてしまうこともあるでしょう。
なかなか言うことを聞いてくれなかったり、暴言を図れたりすることもあります。そのようなことが続くと心理的な負担になりますね。
保育士が働きやすい乳児院を見極めるポイント
乳児院で働きたい!と思ってもどのような基準で職場を選べばよいのか分かりませんよね。そんな人のためにココだけは押さえて欲しいポイントをご紹介します。
施設の規模と職員の数
人材不足の保育業界において確認しなければならないのは「仕事がうまく回っているか」です。「規模が大きい=大手」だから安心という考え方は危険です。
施設の規模(預かる子どもの人数)と職員の数が見合っているかを事前に調べてください。
運営元の団体・経営者
乳児院を運営している団体が本当に信用できるのかを確認しましょう。ホームページなどで実績や経営状況がある程度わかります。
また、経営者(施設長)の名前から親族経営でないことも確認しましょう。昇進のチャンスがなくなってしまいます。
乳児院保育士はやりがいのある仕事
乳児院で働くということはとても大変なことです。しかし、それ以上にやりがいを感じる機会が多いことも忘れないでください。
もちろん乳児院以外にも保育士が働ける場所はたくさんあります。この機会に改めて自分の職場を見つめ直してみてください。
あなたにとって充実した職場が見つかることを祈っています。乳児院はとてもおすすめの職場ですよ!
乳児院の求人が多い転職サイト「ヒトシア保育(旧:保育ひろば)」
コンサルタントによるサポートがあるのではじめての転職でも安心です。完全無料のサイトなのでぜひ気軽に利用してください。
⇨【ヒトシア保育(旧:保育ひろば)の詳細はこちら】