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保育園の経営は簡単?基礎知識から徹底解説

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保育園の建物の写真

保育園の数が足りておらず、待機児童の数が増えていることが大きな社会問題になっています。その問題を解決するため、自分で保育園を開きたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな方に役立つ保育園を経営する時の基礎知識、メリットやデメリット等役立つ情報をお教えします。

保育園はどんなところ?

保育園とは親が働いている、親が病気等の理由により、保育が必要な子供の保育をする目的の施設です。○○保育園という名前の場所もありますが、保育園は通称であり児童福祉法では保育所となっています。

保育園は認可保育園と国から認可を受けていない無認可保育園に分かれています。無認可保育園は設備が足りない、広さが足りない、保育士の数が足りない等の理由により一定の基準を満たしていない保育園がという事になります。

しかし、認可を受けていないからといって必ずしも危険ということではありません。例えば、どんなに充実した設備を持っていたり保育を行ったりしていても広さが足りなければ基準を満たすことができません。

その施設により特徴がありますので、見極めることが大切です。

ちなみに、幼稚園は学校教育法で位置づけられていて、どんな子供でも利用することができ、保育園とは全く性質が異なります。


保育園を経営するにはどうするの?

保育園経営のハードルは低い

2000年以前は社会福祉法人のみが保育園を経営することができましたが、今では株式会社やNPO法人でも経営をすることができます。

そのため、現役で保育士をするのは体力的、時間的に難しいけれど子供と関わっていたいという人、起業したいという人、儲けたいという人をはじめ色々な人が挑戦することができます。

資格も経験もいらない

保育園の経営には何の資格も経験もいりません。物件さえあれば資金がなくても開設することができます。

さらに、経費が不安だという方は認可を受ければ助成金を受けることができます、しかし、そのためには細かい基準があるので注意しましょう。


2018.04.12
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保育園を開業するときのメリットとデメリットは?

保育園を開業するときのメリットには何があるのでしょうか。

保育園を開業するメリット

まず、子供好きの人にはずっと子供と触れ合うことができるという最大のメリットがあります。

また、経営面から見ても初期投資が少ない上、利益も高く園児は一度入園すれば卒業するまで原則的に保育園に通い続けることになるので経営はとても安定することになります。 

今は女性も働く社会になっているため、ニーズも高いといえるでしょう。

保育園を開業するときのデメリット

保育園が安定するまでは少し時間がかかる場合があります。

また、新しい保育園に園児を集めるには、その保育園に親が子どもを通わせてもいいと思えるように、安全性や魅力を十分にアピールする必要があります。

さらに、保育園で事故や感染症などが起きた場合は保育園の評判が落ち、子供が集まらなくなってしまいます。認可保育園の場合は簡単に閉鎖ということにはなりませんが、無認可の場合は経営不振で存続が危うくなるという可能性があります。


保育園経営のポイントって何?

質の良い保育士を雇う

認可を受ける場合には保育士を何人雇わなくてはいけないという決まりがありますが、単に頭数を揃えればいいというわけではありません。

保育士の資格を持っていても全くの素人だと子供の行動に目が行き届かなくなり、事故が起こりやすくなってしまいます。

また、余裕を持って雇わなければ誰かが休んでしまったら大変ですし、ギリギリの人数で経営していたら保育士と園児双方に負担がかかってしまいます。

手厚い人数での経営が一番良いのですがその分人件費がかかってしまいますので難しいポイントといえるでしょう。

認可を受けて補助金をもらう

認可を受けているのは社会福祉法人の保育園が多く、株式会社の参入はまだ少ないと言われています。安定した経営をするには認可を受けて補助金をもらって運営していくのが一番良いのです。

しかし、都市部ではニーズがあるので小規模保育でも需要があると言われています。

簿記の資格をとる

先ほど保育園を開業するには何も資格がいらないと述べましたが、事業の開業には簿記の資格を持っていると便利なのでとっておくと良いです。

2級レベルまで取れば、実用できるようになるでしょう。


無認可保育園にするときは?

基準を満たせず無認可保育園として経営するときは、自園の保育園の良さを上手く伝えるようにしましょう。

やはり、無認可保育園は危ないと思っている保護者も多く不安に思われがちなので、積極的に保育園見学を開催し保育の様子を見てもらう、夜間保育等を取り入れて柔軟に保護社の要望に応えられるようにする、楽しく子供のためになるようなイベントを開く等をして差別化を図るのが大切です。


まずは子供の気持ちをよく考えること!

保育園を経営する時に利益のことを考えるのはもちろん大事ですが、子供と接する時は子供のことを第一に考えることが何よりも大切になります。

保育園とは子供のためにある場所、働くなどの事情で保護者の方が愛情を注げない間、保護者の代わりに愛情を注ぐ場所です。

それさえ忘れなければ素敵な保育園が作れるはずでしょう。

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