保育士はうつ病になりやすい?主な症状・治療法は?
2018.04.12
「どれだけ寝ても疲れが取れない…ふとした時に泣きそうになる…」などと感じたことはありませんか。
どうしても気分が落ちてしまう。自分の感情をコントロールできない。誰とも関わりたくない。
そのような症状が続くなら、それはもしかしたら「うつ病」かもしれません。
ここではうつ病の詳しい症状や治療法についてご紹介します。
保育士はうつ病になりやすい?
ストレスが溜まりやすい現代社会ではうつ病にかかってしまう人は決して稀なことではないのです。調査によると「13人に1人がうつ病を経験する」ということが分かっています。
また男性に比べ女性の方が発症率が高く「保育・介護関係の仕事」が最も発症しやすい職種であることが分かっています。
保育士というと、ほとんどの人が望んで保育士になり、かわいい子どもたちに囲まれてストレスが無いように思われがちです。しかし、実際は保護者や職場仲間との人間関係、子供たちの”命”を預かっているという責任の重さ、長い労働時間と準備時間など様々なストレスが多い職業なのです。
しかも、そのような実情はあるのですが、保育士への教育やメンタルケアは進んでいない現状です。
また、大企業とは違い比較的に小さい保育園が多くコミュニティが小さく、相談する人がいなく誰にも相談できずに1人で抱え込んでしまうという保育士は多くいます。
うつ病に発症しながら続けていくことは困難であり、最悪の場合には保育士を辞めてしまう人もいます。保育士の労働人口不足や、厳しい労働環境にスポットライトが当たっている現代、保育士へのメンタルケアや教育は最重要な課題になっています。
うつ病の主な症状
簡単に説明すると「強いうつ状態から自然に回復することがなく長期化した状態がうつ病」です。これは誰もが感じる憂鬱な気持ちではなく、その強化版に当たります。
ここからはうつ病の主な症状をご紹介します。多数当てはまっている人は要注意です。
①気分の低下
表情から笑顔が消え、ふとした時に涙してしまうことがあります。自分の感情をコントロールすることが出来ません。
朝方は特に憂鬱になり、夕方には少し良くなるという「気分の日内変動」がみられます。
最悪のケースにでは生きることが嫌になり自殺願望を持つこともあります。
②思考の低下
常に頭がぼーっとしてしまい、集中力、注意力、判断力が著しく低下します。
作業効率が落ちたり、誰かからの注意をよく受けるようになったりと負のスパイラルが起き、また気分が落ち込みます。
被害妄想が激しくなってしまったり、重い難病にかかってしまったりと妄想することもあります。
③意欲の低下
すべてのことに無気力になり、生きることに対しても無気力になる場合があります。
頑張って就職した保育士でも嫌になり出社拒否など自分の人生に関わることもあります。
④疲れやすく倦怠感が常にある
全身のだるさや、今までどおりに活動できなくなるような感覚に陥ります。
十分に休養をとってもだるさが解消されません。
⑤食欲激減・体重減少
まず何事にも無気力であるために、人間が生きていく上で最も重要な「食べる」という行為さえも正常に行えなくなります。
食べることが面倒くさい、何を食べても美味しく感じられない、食べることに楽しみを見いだせなくなり食欲不振になります。1~2ヶ月間で約10キロも体重が落ちることもあるようです。
無理に食べようとしても吐いてしまうという拒食症上が出てしまう人や、逆にストレスから過食症になり嘔吐してしまうケースもあります。
急激な体重変動があったらうつ病の可能性があるので気をつけましょう。
⑥睡眠障害
これからの将来の不安や、ふとした時に泣いてしまうため寝れなくなります。
寝ても眠りが浅くすぐ起きてしまう不眠症状や、寝ても寝ても寝た気がしない過眠症状を訴える人が多いです。
うつ病の治療法とは
うつ病を治すためには以下の3つの方法があります。
- 休息
- 薬物治療
- 精神療法
薬物治療と精神療法は病院で行う専門的な治療になるので今回は「休息」についてご紹介します。
うつ病を治す休息
うつ病とは、様々なストレスが重なることで脳が疲弊してしまい、脳内の神経伝達物質が他の機関に上手く伝わらないことが原因です。
そのため、まず考えなくてはいけないことが原因となるストレスから離れることになります。
まずは職場の人に理解を得るためにしっかりと説明をし、しっかりと長期の休暇を得る必要があります。
この時に大切なことで、今後のライフプランを自分だけの判断で決定しないことです。何故かと言うと、上記した通り判断力や、思考力が低下しているので正常な判断ができない場合がよくあるそうです。
そのため、仕事を続けるのか、辞めるのかなどこれからのライフプランなど重要なことは自分ひとりで決定せず、周りの人と相談しながら決めていくことが大切です。
自己治療は難しいのがうつ病
しかし、休息だけではうつ病は治りづらいため、併合してお薬や精神療法を組み合わせて回復を目指します。
ちなみに抗うつ剤には即効性がなく、効果が現れるまでに1~2ヶ月間かかってしまう事があります。なので「もう私は治らないんだ」と気分を落とす必要はありません。
精神療法としては、森林浴をしたり、動物と触れ合ってみたり、認知行動療法を行ってみたりと様々な方法があります。
うつ病を治すには周囲の協力が不可欠!
もしかしたら私はうつ病かもしれない…とすこしでも思ったあなた。
すぐにでも周りの人に打ち明け、身の回りの環境を変えてはみてはいかがでしょうか。
うつ病は自分では気づきにくいので、普段から周りの人とコミュンケーションを取るよう心がけてくださいね。
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