保育士なら読んでおきたい節分ガイド~準備から当日まで~
2018.04.17
最近の保育園の節分行事は、鬼が子どもを泣かせて終わりになっていませんか?それだけではせっかくの日本の文化の節分を伝えることが出来ません。
節分の意味をしっかり伝える教育にしませんか?鬼に関する絵本の読み聞かせから、豆、恵方巻き、鬼、様々な知識を教えてあげましょう。
今回は節分を事前準備から実行まででするべきことをまとめて紹介します!
節分に向けて鬼の絵本を読もう
節分の前に、鬼がどういう存在なのかを知っておくべきです。鬼が登場する絵本を読み聞かせてみましょう。
ここではいくつかオススメの絵本を紹介します。
鬼といりまめ
節分に鬼が出てきて、豆をまくという由来になった話が書かれています。節分の事前学習としてはぴったりでしょう。
おにはそと
こちらも、節分をモチーフにした絵本です。かわいい子鬼達と人間が仲良くなる。ユニークな作品です。
まめのかぞえうた
こちらの絵本は、豆を数えながら、子どもたちと一緒に口ずさめるような絵本になっています。
絵本で節分の意味を伝える
以上の本を読み聞かせ、鬼がただただ怖い存在というだけではないということを教えましょう。
また、節分がこの時期に行われることに関しては、季節の変わり目で、立春の前日だから…などの難しく具体的な説明ではなく、「これから春がやってきて、鬼を追い払って幸せな気持ちで1年をはじめるため」とざっくり説明にとどめておきましょう。
ここは園児の集中力を切らさないことを優先しましょう。
鬼が何なのか、何に弱いのかをしっかり教えよう。
鬼の絵を読み聞かせたら子どもたちに「鬼ってなんだと思う?」と質問しましょう。
園児達は「こわいひと」などと答えるでしょう。違います。きっと答えは出ません。
そこで「鬼は君たちの心の弱さだよ」と教えてあげましょう。
「えーーー僕たち?!」という反応をするでしょう。
「君たちがすぐに泣いちゃったり、怒ったり、いじわるなことを言ってしまうのは自分の中に弱い鬼がいるから」と教えましょう。
鬼は自分の心の中から出てきて、君たちを怖がらせることもあるけど、豆を投げると退治することができる、と節分の伏線を張っておきましょう。
保育園の節分準備
保育園ではお面を作りますよね。そっちのほうが盛り上がるし、実際に退治したことが分かりやすいからです。
さあ自作してみましょう。
用意するものは厚紙と、マッキー、ハサミ、輪ゴム、キリ。以上です。地道に鬼の顔を描いて下さい。
それ以外の方法では、ネットから鬼の顔を印刷してきて厚紙に貼り付けて使うことも出来ます。
1年に一度しか使わず、大体が捨ててしますものなので、あまりこだわらなくても良いかもしれません。
また、子どもたちには牛乳パックなどから豆を入れる枡を自作させましょう。>紙を貼って自分だけの枡を作らせるのが良いでしょう。
いよいよ節分当日!
はい。節分の事前の学習が終わり、お面や、豆を入れる枡の製作も終わりました。さて本番ですね。
鬼は先生の中から選んでもいいですし、事務所の方に協力してもらってもいいでしょう。子どもにとっては、多くの大人と接するのは重要なことですから。
鬼のパンツや金棒は家庭だとなかなか準備出来ないので、保育園・幼稚園でやってあげるのがベストでしょう。先生頑張って下さい笑
実際に鬼が現れると、小さい園児たちは泣いてしまいますし、大きい園児たちはやっつけようとしますよね。年齢に合った声がけが求められます。
小さい子へは、「先生が守ってあげるよ!」
大きい子へは、「助けてー!」や、「守ってー!」と言ってやる気を出させてあげましょう。
また鬼に豆を投げさせると同時に、福は内もやらせましょう。「鬼は外、福は内」という言葉はこういう時しか習う機会がありません。
豆まきが終わったら、豆で汚れた教室内をみんなで掃除し、きれいな環境で新年を迎えることを教えましょう。
忘れてならない節分の食べ物!
忘れていました。節分にはある食べ物がつきものですよね。
はい。豆と恵方巻きです。
なぜ豆を食べるのでしょうか。豆は鬼を退治出来るため邪気を払うことが出来るものとして、福豆と呼ばれています。その福を歳の数だけ食べると、1年間幸せに過ごせると言われているんです。
最近はこの豆が嫌いな子が増えてきているので、食べるのは家庭でやってもらいましょう。保育園で出来るのは説明だけですね。
次に恵方巻きですね。
恵方巻きは、福を巻き込むというところから、縁起のいい食べ物として節分に食べられるようになりました。無言で切らずに食べると良いとされるが、海苔も巻いてあり園児には辛い。一口サイズの恵方巻きや、海苔を使わないタイプの恵方巻きを家庭にオススメしましょう。
しかしこれも家庭に任せることになるので出来るのは説明までです。
節分で行事・イベントを教える
これらの行事の大きな目的は季節の行事を体験させ、覚えさせることです。
クリスマスや、ハロウィン、節分、お花見などそのときしか出来ないイベントで思い出を作りましょう。
その中でも日本に古くから根付く文化は、正しい形で長く残していきたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございます。