脱ブラック保育園!特徴と見極め方をご紹介
2018.05.31
保育士はブラックだとよく聞く方も多いのではないでしょうか。流行語にも選ばれたブラックという言葉、今回はブラックな保育園についてお伝えしていきます。
ブラック保育園の特徴、職場選びの際の保育園見学でブラック保育園を見抜く方法等、役立つ情報が満載です。
そもそもブラックってなんだろう?
そもそもブラックな企業とは長時間労働、サービス残業等の過酷な労働を強要する企業のことを言います。
また、様々なハラスメントや違法労働が行われているという特徴もあり、その企業の従業員はそれを知っておきながら上司の命令は必ず聞かなければならず、断ることができない場合が多いです。
やがて、従業員は精神的に追い詰められうつ状態となり退職をしなければならないということも。いまだにブラック企業の定義は曖昧ですが残業時間の量や休日日数に注目すれば分かりやすいでしょう。
ブラック保育園に特徴はあるの?
では、ブラック保育園を見抜くにはどのような点に注目すればいいのでしょうか。
人数不足が深刻
有給休暇を取ることが許されず、先輩や上司が取っていないので何も言うことが出来ないという保育園はブラックと言えるでしょう。
休むことができない根本的な原因は人数不足という場合がほとんどで、そういった保育園は定められている人数ギリギリで運営されていたり、そもそも規則を守っていなかったりということも。
おもちゃが明らかに少ない
子どもが成長するために必ず必要だと言われているおもちゃ。しかし、そのおもちゃが明らかに少なかったりボロボロだったりという保育園はブラックな可能性が高いです。
普通の場合、備品購入管理は経理が行うのでおもちゃの個数等は管理できているのですが、おもちゃの個数が明らかに少ないという保育園はそのような体制が整っておらず管理しきれていないのです。
保育士さんが自分達でおもちゃや備品を買わなくてはいけないという悲惨な事例もありました。
残業代やボーナスが出ない
ボーナスは労働基準法で義務付けられていないため経営状態が悪いから払えないと言われてしまえばもらうことが出来ません。
また、保育をしている時間のみが労働時間で、書類を作成する時間やイベントの準備をしている時間はプライベートの時間だと勝手に捉えて、残業代をかなり少なく出したり、全く出さなかったりという保育園もあるようです。
タイムカードがなく、何時に出勤して何時に退勤したかわからない様にするということもあります。
保育園見学でブラックを見抜こう!そのポイントとは?
就職先や転職先を決める際、保育園見学に行ってブラックでないかを調べるようにしましょう。その際、絶対にチェックしておくべきポイントをご紹介します。
衛生状態
衛生状態は人員が足りているのか、掃除をするということが習慣に入っているのかどうかを知ることができます。
当然人員が足りなければいくら掃除をしなくてはと頭でわかっていても、園児のことに掛り切りになり手が回りません。
園児の衛生面に気を配っているかどうか、保育室や給食室は綺麗かどうか、おもちゃ等壊れたままではないか、汚くなっていないかしっかりと見回りましょう。
保育士の年齢
若手の保育士ばかり、もしくはベテランばかりの保育士ばかりといった保育園は要注意でしょう。
若手ばかりの場合は新卒でブラック企業だと分からずに入り、そのまま転職できずにいる保育士ばかりという可能性があります。
また、ベテランがいなくては教えてくれる人も経験が浅いということになるので、事故が起こりやすい、行き届かないことが多くなるといったリスクが増えます。
反対に、ベテランばかりの保育園もまた、ベテランでないと手が回りきらない状態であったり若い人がすぐに辞めてしまうブラック保育園だったりという可能性も出てきます。
保育士の様子
見学に行った保育園で働く保育士の様子は未来の自分の姿になるかもしれません。
明らかに疲れが溜まっている様子ではないか、保育士同士良いコミュニケーションが取れているかしっかりと観察しましょう。いじめの有無まで分かるかもしれません。
運営者の様子
見学や面接の時にはっきりとした給与や待遇や条件を言わなかったり濁したり、また、保育園の自慢話ばかりをするという経営者にも注意をしてください。
何か濁さなくてはいけないことがある、もしくは自分の意見ばかりを通して保育士の意見を聞かない経営者なのかもしれません。