保育士は昼休みを取れない?保育士の昼休み事情!
2018.09.12
保育士は、四六時中子どもたちを見守っていなければならないため、激務である、給料がその労働の過酷さに見合わない等といったことが噂されているのですが実際どうなのでしょうか。
そこで今回は、みなさんが気になる、保育士の昼休み事情について徹底調査していきたいと思います。
意外と保育士さん自信も気づかない点もあると思うので要チェックですよ!
保育士のお昼休み事情とは?
ではまず、最初に、実際保育士さんはお昼休みにどんなことをしているのでしょうか?
よくあるケースが、「子供と一緒に給食を食べながらの休憩」、「子供のお昼寝を見守りながらの休憩」、「職員室で電話番をしながらの休憩」などです。
保育士さんは昼休みとはいえどその忙しさが伝わりますね。
このように、保育士さんは昼休みであっても自分の時間が取れない、外出ができないことが多く、ほとんど勤務時間と変わらないような時間の過ごし方をしています。
実際に保育士の方に聞いてみると人手不足のせいか勤務を交代することが難しく、また保護者とのやりとりで重要な連絡帳を書く時間がお昼休みしかないため、仕方ないとのことでした。
しかし、お昼休憩も実質労働をしているにもかかわらず、賃金が出ていないなら残業をする方がマシと思う方も多くいるようです。
労働基準法で決められたお昼休みとは?
保育園や幼稚園では、ほとんどの職員が8時間以上の勤務をしているので、45分~1時間以上の休憩を取ることが労働基準法で決められています。
休憩中の時間の使い方は、労働者の自由であるとも定められています。
更に、生後1年未満の子育てをしている場合には通常の休憩時間に加えて、母乳や搾乳のための時間に30分以上の休憩を1日最低2回以上取れることが補償されています。
休憩時間をとるにはどうすればいい?
では,休憩時間をしっかり取るにはどうすればいいのでしょうか。
休憩時間に外出OKな職場を選ぶ
せっかくお昼休憩をとるならOLさん達のように、外でランチを楽しみたい!と思う保育士さんも多くいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、多くの保育園や幼稚園で、お昼休みの外出は禁止となっているのが現状です。
せっかくのお昼休みなのに教室で園児を見守らなければならなにのも、保育士さんにとっては一つのストレスとなりかねないのではないでしょうか。
しかし、そんな保育士さんに知っていただきたい情報があります!実は、労働法が定めるところによると、昼休みに外出ができないなど自由に利用できないのは、介護施設など特別なケースのみ。
保育士はこれには当てはまらないのです。
だから、昼休みに保育士さんが外でランチを食べに行くのは法律的にはOKなんですよね。
なかなか、お昼休みの外出を許可してくれる保育園、幼稚園を見つけるのは難しいかもしれませんが、このことを知った上でなら勤務先に交渉してみるのも、保育士さんにとってはアリなのではないでしょうか。
それでも、勤務状態が改善されないようなら、法に訴えることも一つの手段としてあります。実際に、過去に休憩時間の問題に関して話題となり「住友化学工業事件」と呼ばれるようになった損害賠償請求の裁判で、労働者側が勝ったケースもあります。
しかし、裁判を起こして結果が出るまでは長い道のり。お金も時間もかかるという意味であまり労働者にメリットがないのが事実です。
どうしても、休憩時間に関して、不満がある場合には転職を考えるのも一つの手です。
転職をする際には、休憩時間を自由に使えるかどうか事前に直接確認しましょう。
聞きづらいことかもしれませんが、最初に聞くのが一番ハードルは低いです。
勤務体制や引き継ぎを徹底的に
また、問題を改善するためにも、保育園側も勤務体制を見直す必要があります。
教室でなく休憩室でお昼休みが取れる保育士さんでも、緊急事態に呼び出されてしまうようではしっかりと休むこともできませんよね。
そのため、人手不足とはいえども、休憩中の職員が不在でも、業務を回していくことができるような体制づくりをしていくことが非常に重要です。
休憩時間の過ごし方を工夫する
しかし、現状をなかなか変えることが難しい状況もありますよね。
その場合、保育士個々人の休み時間の過ごし方を工夫するのが、一番はやいのかもしれません。
保育園の近くにテイクアウトできるお店があれば、ランチを買いにいくちょっとの時間でも外出して息抜きができるためオススメです。
保育士にも休憩を取る権利がある!
保育士さんのお昼休みの現状について今回はお伝えしました。
業界全体として、保育士不足の問題が唱えられている今、保育士の労働環境を見直す必要が求められています。
大切な赤ちゃんや子供を見守る仕事ですから、緊張感を持って仕事をしている分、十分な休憩時間が必要なのは明らかです。
保育士の労働環境が理想的になるまでは、まだまだ時間がかかりそうですが、保育士の皆さんは自分が休憩を自由に取れるという権利を、しっかりと主張していくことがとても大事となっています。
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