保育園でのおやつの疑問を解決!適切な量や内容を紹介
2019.02.08
保育士としての悩みの一つである「おやつ」。保育園に通う子どもたちに美味しいおやつを食べてほしいけれど「どれくらいの量がいいのかわからない」「大人と同じようなものをあげても大丈夫なの?」と、いろいろ考えてしまいますよね。適切な内容で、安全で、なおかつ子どもたちにも満足してもらえるようなおやつについて一緒に考えていきましょう。
保育園におやつは必要?
子どもにとっては大切な食事
大人にとってのおやつとは、リフレッシュとして、ブレイクタイムに食べるものという認識ですが、子どもにとってのそれは、毎日の食事の一環として大切な役割を担っています。
子どもは大人より運動量が多かったり、成長に必要になったりするために、1日の摂取カロリーは体の大きさと比較して考えれば、大人よりも多く摂取しなければなりません。
しかし、子どもは大人の胃の3分の1しかないため、大人と同じ食事量を1度に摂ることはできません。つまり、朝昼晩の食事だけでは補えないエネルギーを摂取するには、毎日の3度の食事に加えて、おやつを食べなければいけないのです。
リフレッシュの時間でもある
もちろん、子どもも大人のようにリフレッシュに甘いものを食べます。保育園では先生や友達とお互いにコミュニケーションをとる、という側面もあります。おやつを食べてリラックスしながらだからこそ、子どもたちと楽しい会話ができます。
子どもにとってのおやつとは無くてはならない大事なものなのです。
おやつの量の目安はどのくらい?
おやつと言えば「3時のおやつ」ですが、年齢によっては「午前10時のおやつ」と「午後3時のおやつ」の2回摂る必要があり、3歳になるまでは2回、3歳になったら午後3時の1回ということを目安にすれば、十分に栄養・エネルギーを補いつつ、心配なおやつのとりすぎを防ぐことができます。
では、1日のおやつに必要な量とはどれくらいなのでしょうか?年齢別に紹介していきます。
ちなみに、保育園に通う頃の年代である乳幼児は、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」によって1日に必要な摂取カロリーの目安が1000~1500キロカロリーとされています。
0歳児
乳児は泣いたらミルクをあげるので、時間にかかわらずエネルギーが摂取できています。おやつはまだ必要ないと思われます。
離乳食を毎食食べられるようになれば、1日に必要な摂取カロリーの10%(100キロカロリー)を目安に与えても問題ないとされています。
1~2歳児
約100~200キロカロリー(1日に必要な摂取カロリーの10~20%)
これを保育園では2回に分けて与え、さらには昼食を食べる量によって調整します。
3~5歳児
約150~250キロカロリー(1日に必要な摂取カロリーの10%~20%以上)
これを保育園では1回で与え、昼食の食べる量によって調節します。
50キロカロリーとはどのくらい?
カロリーでは少しわかりづらいかと思うので、具体的な食べ物と量を紹介します。以下は50キロカロリーを目安としたものです。
- バナナ:1/2本
- リンゴ:1/2個
- ビスケット:2枚
- ボーロ:6粒(13グラム)
- キャンディチーズ3個(15グラム)
- 小分けのカップヨーグルト:1/2カップ(60グラム)
- おにぎり小:1個(33グラム)
- 牛乳:75ミリリットル(子供コップ1/2杯)
- さつまいも:40グラム(中1/4本)
これらの食べ物を数種類組み合わせておやつとして与えることによってバランスよく栄養を摂取することができます。
保育園で子どもに適したおやつとは?
さて、おやつの時間の必要性や、適切な量をご紹介していきましたが、最後に保育園で子どもに食べさせるのに適したおやつは具体的にどのようなものがあるでしょうか。
軽めの食事が良い
保育園児のおやつは、先ほども言いましたが、食事の一環として与えるものです。大人のものとは違います。
大人の考えるおやつと言えば、チョコレートや飴などが思い浮かびますが、子どもは大人よりも虫歯が気になる年齢ですし、効率よく必要なエネルギーを摂取するためには、普段の食事よりも少ない量の、いわゆる「軽食」を与えるべきだと思います。
具体的に言えば、小さめのおにぎり、トースト、ふかし芋などが一般的ではないでしょうか。
他には、季節のフルーツや野菜は、栄養価が高く美味しいです。また、保育園で季節のものを与えることは四季を感じられ、食育につながります。
バランスの良い献立を意識する
3食の食事を意識し、足りていない栄養をおやつで補うことができれば理想的です。
カルシウムの含まれるチーズやヨーグルト、小魚などもおすすめです。子どもは骨の発達が活発です。丈夫な骨や歯を育てるために、カルシウムは無くてはならない栄養素ですが、意識して摂取しないと不足しがちになってしまいます。
保育園でおやつとして大事な栄養素を与えることで、毎日の献立を考える親御さんの手助けになるでしょう。
この記事で紹介した量を目安に工夫を凝らして、保育士にとっても子どもたちにとっても楽しいおやつタイムを過ごしてくださいね!おやつは大切な食育の場
おやつは様々な意味があり、大切な食育の場です。子どもたちを楽しませるためには、色々な種類のおやつを用意したいですね。
保育園によって保育士や調理師の人数が異なってくるので、園児ひとりひとりのおやつの量や内容を考えたり、おやつを手作りしたりすることまで手が回らないことが多いかと思います。
忙しくて子どもの面倒を見る時間がないのであれば、転職をおすすめします。
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