【保育士必見】小規模保育園に転職するメリット・デメリットを徹底解説!
2017.06.13
保育士が求人を探すときには様々な条件を考慮して検索しますよね。エリア、給料、雇用形態など希望の条件は様々です。
その中に「小規模保育園であること」という条件を加えてみてはいかがですか。
小規模と聞くとあまり良いイメージを持てないかもしれませんが、実は非常に魅力的なポイントが多く存在します。
ここでは保育士の方が小規模保育園に転職するメリットやデメリットについてお話します。求人を探す際にぜひ役立ててくださいね。
小規模保育園ってどんな施設?
そもそも小規模保育園とは何なのでしょうか。
小規模なので小さめの保育園で、園児の人数も少なくて、というざっくりとしたイメージはあると思います。
小規模保育園とは、全国の待機児童のうち約9割を占めている0~2歳児の子どもの保育をおこなっている保育施設で、2015年に始められた「子ども・子育て支援制度」の一環として作られました。
世間を騒がせている待機児童問題を解消する手段の一つとして小規模保育園は注目を浴びており、今後ますますニーズが増加することが考えられます。そんな小規模保育園についてさらに詳しく見ていきましょう。
小規模保育の定義とは
小規模保育とは0~3歳未満児を対象としていて、定員が6人以上19人以下の少人数で行う保育を指します。
また、施設形態によってA型、B型、C型と分かれています。それぞれの特徴は以下の通りです。
- A型(分園型):保育士資格を持った人のみ勤務可能
- B型(中間型):職員の半数は無資格者を採用可能
- C型(グループ型):一定の研修を受ければ誰でも勤務可能
それぞれの職員配置の人数基準は以下の表の通りです。
施設形態 | 人数基準 |
A型 | 保育所の配置基準+1人 |
B型 | 保育所の配置基準+1人 |
C型 | 0~2歳児3人につき1人 (補助者を置く場合は5人につき2人) |
小規模保育園は全国にどれくらいあるの?
この小規模保育園ですが、全国にどのくらい存在しているのか確認していきましょう。
施設形態ごとの園の数はどのくらい?
厚生労働省の「地域型保育事業の認可件数(平成28年)」によると、施設形態ごとの小規模保育園の数は以下の通りです。施設形態 | 園数 |
A型 | 1711 |
B型 | 595 |
C型 | 123 |
総計 | 2429 |
A型が最も多いことが分かりますね。
想像しているよりも多い印象を受けた方もいるのではないでしょうか。
小規模保育園はどの地域に多いの?
同じく厚生労働省の「地域型保育事業の認可件数(平成28年)」より、自治体別に園数が多いものをまとめたのが以下の表です。
自治体 | 園数(総計) |
東京都 | 303 |
横浜市 | 123 |
名古屋市 | 102 |
大阪市 | 106 |
主要都市に多く存在していることが分かります。
一方で地方の都道府県ではまだまだ数が少ないのが現状です。
保育士が小規模保育園に転職するメリットは?
ここまでの説明でなんとなくご理解いただけたと思います。
ですが、まだ何が魅力的なのかについては分からないですよね。
ここからは保育士の方が小規模保育園に転職するメリットをご紹介します。
手厚い保育ができる
保育士1人当たりの担当する園児数が少ないために保育士の負担が少なく、園児の1人ひとりに対して手厚い保育を行うことができます。
それぞれの子どもにじっくり目を配り、個性に応じて丁寧に関われるということは保育士にとって大きなメリットではないでしょうか。
もちろん他の保育園だとそれができないというわけではありませんが、人数が多ければそれだけ負担も大きくなり、保育の質も落ちてしまいます。
保育士の立場からも質が落ちることは避けなければいけないので、負担が少ない小規模保育園は働きやすい環境ですね。
また、こういった環境は子供を預ける保護者側も安心できます。
給料が高い
前項で園児1人当たりの職員の人数についてお話ししましたが、園児数が6人以上19人以下ということは施設における保育士の数も少ないです。職員の人数が少ないということは、役職が少なくて済みます。
それでは給料が上がらないのでは?と考える人もいると思いますが、実はそうではありません。
大規模な組織の場合、役職が多く存在し、高い役職になるたびにその人の給料を上げなければなりません。小規模な組織の場合はそういった費用をカットできるので、保育士1人ひとりの給料をあげることができます。
また、小規模保育園は認可施設になり、資金援助の対象となったので、給料も高くなる傾向があります。
アットホームな環境で働ける
園児・保育士ともに人数が少ないので、アットホームな雰囲気です。
小規模保育園の保育士の人数はだいたい10名前後ですので、職員間の風通しが非常によく、チームワークも育みやすいです。
ある意味、雰囲気は学校というよりも家庭に近いのかもしれません。
人数が少ないからこそ大変なこともあるかもしれませんが、和やかな職場で働きたい人にはオススメですね。
保育士が小規模保育園に転職するデメリットは?
メリットがあれば当然デメリットもあります。
ここからは小規模保育園のデメリットについてご紹介します。
裁量が大きく責任が重い
職員の数が少ない分、一つ一つの業務における保育士としての責任は大きいです。
保護者も安心を求めて子供を預けているので、それに応えるだけの知識・スキルが必要です。
保育園の規模に限らず、保育士としてのプロ意識は必要ですね。
施設が狭く園庭がないことがある
国が定めた小規模保育園の設置基準には園庭が含まれていません。
したがって、都市部の小規模保育園では園庭がないところは多いです。
また、少ない人数しか預からないため施設そのものもあまり広いものではないことも考えられます。
したがって、そのような保育園では広い遊び場が必要となる場合外部の施設を利用しなければならないのです。
しかし、施設が新しい分絵本やおもちゃなどの備品が新しいという場合もあります。
0~2歳児以外の保育は行わない
小規模保育園では対象年齢が限られているため、対象外の年齢の子どもを保育する機会はありません。
万が一転職するときには3歳以上の子供の保育経験をアピールできないため、不利になる場合があります。
また、小さい子どもが多く、行事やイベントなどの盛り上がる機会も少ないです。
小規模保育園に転職して質の高い保育を!
ここまで一通り説明してまいりましたが、小規模保育園の良さについて分かっていただけましたか?
保育士の方の転職活動に少しでも役立てていただけたら幸いです。ぜひ小規模保育園の保育士として質の高い保育を目指してくださいね!
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