チャイルドケア資格とは?保育士は取得すべきって本当?
2017.07.14
子どもを預かるという責任の重い業務を行う保育士にとって、より質の高い保育を行うための取り組みは必要不可欠です。
よりレベルの高い保育士になるためにオススメの資格があります。それが「チャイルドケア」です。
ここでは保育士のスキルアップにつながる資格「チャイルドケア」について特徴や取得するメリットなどについてお話していきます。
保育士の業務に活かせる?「チャイルドケア」資格とは
一般的な知名度は低く、知らない人のほうが多いです。
子どもに密接に関わる保育士の中にも知らない人もいると思うので、まずはチャイルドケアについて紹介します。
チャイルドケアとは
日本アロマコーディネーター協会が認定する資格で、子どもが健やかに成長するように自然療法を取り入れたケアを提供するための資格です。
元々は海外の保育園で行われていたと言われています。
保育士からの注目度が上がっている資格の1つです。
資格の取得方法
まずは資格の認定を行っている日本アロマコーディネーター協会が開設する講座を受講します。カリキュラムを修了し、試験に合格すると資格が得られます。
正式な資格名は「チャイルドケア・コーディネーター」です。
講座の受講に制限はなく保育の実務経験や年齢・性別問わず受講できます。また、試験の形式は小論文で在宅でも受験可能です。
有資格者の働き方
この資格だけで働くのは難しく、保育士などと併用することで効果を発揮します。
チャイルドケア・コーディネーターだけで働くとしたら、保育のセミナー講師や子どもに関わる現場の補助スタッフなどが多いです。
子どもが多い地域であれば地域の活動にも役立てられます。
チャイルドケアの特徴は?保育士と何が違う?
ここからはチャイルドケアの特徴について見ていきましょう。
保育士との違いについてもお話します。
基本コンセプト
チャイルドケアには以下の7つのコンセプトがあります。
- 子どもを取り巻く全ての環境から考える
- 自然療法から考えるチャイルドケア
- 育児と同じように育母していきましょう
- 感性を磨きましょう
- 言葉の大切さを知る
- ふれあいとタッチ
- 「いのち」と「生きる」ことを考えて、伝えていきましょう
どのような人が向いているか
向いている人は保育士と同じように「子どもが好きな人」です。子どものことを第一に考えられる優しい心を持っている人は向いています。
また、チャイルドケアは子どもだけでなく、子育てをしている親のための活動もします。
「親」と「子」の両方を支えたいという人が向いている仕事です。
保育士との違い
保育士との違いは国家資格か民間資格かというのもありますが、最もわかりやすく違うのは仕事内容です。
保育士の仕事は子どもを預かって保育を行うことですが、チャイルドケアは子どものボディケア・メンタルケアや子どもがいる親に向けて指導をするのが仕事です。
チャイルドケアのほうが保育士よりも仕事の幅は狭いです。
市場価値
民間資格であるため、仕事に直結するとは言い難いですが、子育てで悩む親がいる限りニーズはあります。
似たような資格も多く存在するため市場価値が高いとはいえないでしょう。
将来的に自分の子育てに活かせる、キャリアに付加価値が付くなど多少のメリットは有ると思われます。
保育士がチャイルドケア資格を取得するメリット
保育士がチャイルドケア資格を取得するメリットは以下のとおりです。
- 子どものケアができる
- 保護者と深い関係が築ける
- 転職で採用されやすい
保育士にとっては魅力的なものばかりです。それぞれ解説します。
子どものケアができる
資格を持っていることで、マッサージなどのボディケア、悩みを解決するなどのメンタルケアができるようになります。
子どもたちからの人気にもつながるはずです。
ある程度は専門的な知識がいることなので、せっかく勉強するのであれば資格を取ってしまうのが良いでしょう。
保護者と深い関係が築ける
子どもだけでなく子育てに悩む親の支援もすることができる資格です。
子育てに正解はありませんが、共に考えてより良い方向に導いてあげることができるようになるでしょう。
保護者と深い関係を築くことも保育士の仕事です。子どものことだけでなく親のサポートもできる保育士になりましょう。
転職で採用されやすい
転職する際に保育士の資格以外に業務に役立つ資格を持っていたらプラス評価になるのは当然のことです。
保育士にとって役立つ資格は多くありますが、チャイルドケアもそのうちの一つに入ります。
この人なら良い保育をしてくれそうだと思わせるような資格として持っておくべきです。納得の行く転職に繋がります。
チャイルドケアであなたらしい保育を
チャイルドケアは「子ども」と「親」の両方をケアできることから保育士にとってバランスの取れた資格と言えるでしょう。
あくまで「普通のお母さん」ができることを目的としていて「あなたらしい子育て」ができれば良いとされています。
親子の数だけ子育て方法もありますし、それぞれに具体的な支援をすることが必要になります。
チャイルドケアの資格を取ってすべての親子を支えられるような保育士を目指しましょう。