ひどすぎる!保育士待遇の現状とは?好待遇の保育所を見つけるコツも解説!
2017.07.27
「給料が安い」「残業が多い」など保育士の待遇が悪いことはよくメディアでも取り上げられていますよね。
こういった待遇の悪さは人材不足や待機児童の問題に繋がってしまっています。
そこで近年は国や自治体、保育業界が保育士の待遇を改善するために様々な取り組みを行っています。
ここでは保育士の待遇の実態、改善への取り組み、待遇が良い保育施設を見極めるコツをご紹介します。
保育士の待遇の現状
まずは保育士の待遇の現状についてお話します。
メディアで取り上げられることも多いため、ご存知かもしれませんが詳しくご紹介するのでぜひご覧ください。
待遇①「安い給料」
保育士の給料は他の職業と比べても圧倒的に安いです。
平均給与は約21万円と言われていて、一般企業と比較すると新入社員の初任給とほぼ変わらないという現状です。
一般的にはキャリアを積んでいくと給料は上がっていくのですが、保育士はなかなか昇給しないため長く働いても給料があまり上がりません。20代と40代の保育士の給料にもそこまで差がないため、平均給与が低くなってしまいます。
待遇②「過酷な業務内容」
保育士の仕事は「子どもを預かって一緒に遊んでいればいい」というような単純なものでありません。
子どもがいる間は子どもたちをずっと気にかけなければならず休憩もあまり取れませんし、子どもたちが帰ったあとには片付けや準備、事務作業などやらなければならないことはたくさんあります。
肉体的な負担も大きいですが、責任の重い仕事だけに精神的な負担も大きいようです。
保育士の仕事は現場を知らない人間には軽視される傾向があり、改善のためにはまず世間に実態を知ってもらうことが必要になります。
待遇③「長い労働時間」
業務内容とも関わってきますが、保育士にとって残業は日常茶飯事です。
日常的に業務量が多いため、残業しても終わらせられず仕事を持ち帰るということも珍しくありません。
また、施設によっては行事やイベントがあるため、そのような時期は行事に向けて準備もしなければならず普段より仕事が増えてしまいます。
施設によって残業代が出ることもありますが、時間にかかわらず定額という場合が多いため、労働時間に見合った給料ではないですね。
保育士の待遇改善に向けた取り組み
社会問題として世間からの関心も高いため、保育士の待遇を改善するための取り組みが増えてきました。
保育業界の様々な問題を解決するためには待遇の改善が必須です。
そんな待遇改善に向けた国や自治体の取り組みをご紹介します。
保育士の給料を上げる
待遇の悪さで最も多く取り上げられるのが安い給料です。
国が給料を上げるための取り組みを行っています。2015年には約9000円、2017年には約6000円の給料アップが発表されました。
また、キャリアアップで給料が上がらないという問題を解決するために、「副主任保育士」と「専門リーダー」という役職を新設しました。役職が増えることで役職手当が出るため給料アップに繋がります。
保育士へ補助金
人材不足を解決するために保育士として就職するときにお祝い金が出る地域があります。
働き始めは何かとお金がかかりますから補助が受けられるのはありがたいですよね。
また、高額な家賃補助が出る場合も多く、生活を支えるための制度が増えています。
潜在保育士を採用
保育の現場は人材不足であるため、とにかく人員を増やそうと考えています。そこで目をつけたのが資格を持っているが働いていない「潜在保育士」です。
潜在保育士は待遇への不満、または結婚や出産などの理由で退職しており、キャリアによる待遇アップが見込めない保育業界への再就職に積極的ではありません。
そこで再雇用に関して補助金を出すことで再就職者を増やすという取り組みが行われています。
職員が増えれば労働環境の改善にも繋がりますね。
地域・施設によって差がある
こういった改善への取り組みは地域によって差がある場合も多いです。
例えば東京都は待機児童対策に力を入れており、補助金が他地域に比べて多いです。地域によって差が大きくなると特定の地域で人材が不足してしまうことになりかねません。
また、労働時間や業務内容に関しては施設の裁量が大きいため、施設ごとの差が大きいです。
こういった地域・施設ごとの差についても改善していく余地がありそうです。
待遇の良い保育所を見つけるコツ
求人情報からは読み取れない場合が多いため、待遇を見極めるのは非常に難しいです。
待遇の良い保育施設を見極めるコツは以下のとおりです。
- 残業をチェック
- 休日をチェック
- 転職サイト・エージェントを利用する
最低限この3つは押さえておきましょう。
残業をチェック
残業に関してチェックするのは2つです。
1つ目は残業時間です。平均的にどれくらい残業があるのか確認しましょう。求人からわからない場合は直接採用担当に確認してください。
2つ目は残業代の有無です。残業代が出るかどうかは給料に大きく関わります。定額の場合もあるので気をつけてください。
休日をチェック
休日に関して制度が整っていればその他の制度も整っていることが多いです。
「週休2日制」「土日休み」のように求人に記載されていると思いますが、できれば直接確認するほうが良いでしょう。
求人に記載されている情報を鵜呑みにするのは危険です。
転職サイト・エージェントを利用する
自分では判断できないのであれば、転職サイトや転職エージェントを利用しましょう。
求人からは読み取れない内部の情報や評判・口コミなどを教えてもらえます。
自分で判断するよりはより確実なものになるでしょう。
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待遇の改善に向けて様々な取り組みが行われていますが、未だに結果に結びついていないのが現状です。
ですが、今後もこの取り組みは続くと予想されますし、いつかは必ず改善される日が来ることでしょう。
日本の未来の為に保育業界で働くことを考えてみてください。