保育士の転職回数が多いと不利になるの?
2017.08.24
皆さんは多くの職場を転々としている人に対してどのようなイメージを持ちますか。「忍耐力が足りないのではないか」「頻繁に辞めさせられているのかな」など少しネガティブなイメージを抱いてしまいがちですよね。
しかし退職する理由はそれだけではないですし、職業によっては仕方ないこともあります。
ここでは保育士の転職回数は不利になるのかについて詳しくご紹介します。
保育士の転職回数は不利になるのか
本当に保育士の転職回数が多いと不利になるのでしょうか。
保育士という職業の観点からご紹介します。
全く不利にならないとは言い切れない
結論から言うと絶対に不利にならないとは言い切れません。採用担当者や施設の意向にもよりますが、あまりにも回数を重ねていると「うちもすぐに辞めてしまうのではないか」と考えてしまうのは自然ですよね。
だからといって思いつめる必要はありませんが、不利になるということを自覚しておいてください。
不利になるとわかっていれば策を練ることも可能になります。
平均は2回程度
保育士以外も含めた全職種の転職回数の平均は2回程度です。よって2回以下であれば不利に働くことは無いと考えて良いでしょう。
3回、4回と繰り返したとしても必ず不利になるとは限りませんが、やはり1回でも少ないほうが好印象です。
安易な退職は後々自分の首を締めることになるかもしれませんよ。
勤続年数のほうが大事
実は採用担当者が見ているのは「回数」ではなく「期間」です。
例えば同じ2回の転職でも、「3年で2回」と「10年で2回」では受け手の印象は大きく変わってきます。
「3年で2回」のほうが早く辞めてしまうのではないかと感じますよね。よって「転職回数が多いこと」が問題なのではなく、「保育士勤続年数が短いこと」が悪いイメージを抱かせてしまうのです。
転職回数が多い保育士はココに気をつけよう!
先程もお伝えしたように不利になるとわかっていれば何かしらの対策を考えられます。
転職回数が多い保育士が気をつけるポイントについてご紹介します。
前向きな退職理由
退職に至った理由は人それぞれですが、面接で伝える場合は前向きな退職理由にしましょう。
「仕事が辛いから」「残業が多いから」というような後ろ向きな理由は忍耐力の欠如をアピールしてしまうことになり逆効果です。
「仕事量が多すぎる」という理由であれば、「仕事量が多すぎて自分の理想の保育ができない」など少し付け加えるだけで前向きな理由に変わります。
退職理由は「辞めたくなるような不満」ではなく「他の職場でなにをやりたいか」が伝わるものを考えてください。
長く働きたい意思を伝える
採用する側が感じてしまうのは「すぐに辞めてしまうのではないか」ということです。
よって伝えなければならないのは「ここで長く働きたい」という意思です。
私はすぐに辞めません、保育士として長期間働かせてください、という気持ちを伝えられなければイメージの払拭は難しいでしょう。
将来的なビジョンを伝える
前項とも繋がりますが、今後どうしていきたいのか、将来的なビジョンを伝えることが大切です。
長期的な視点で考えているということは長く働いてくれるのではないか、という印象をあたえることができます。
将来的にどこを目指すのか、どういった保育士になりたいのか、良い機会だと思って改めて考えてみてください。
保育士が回数をおそれて転職を迷ったら
不利に働く可能性があるのならば、なるべく回数を増やしたくないと考えるのは当然です。その結果、なかなか退職に踏み切れないという保育士も多くいます。
保育士が転職しようか迷ったらどうしたら良いのでしょうか。
保育士転職サイトに登録しよう
転職サイトは登録したからといって必ず転職しなければいけないわけではありません。
サイトへの登録は退職を考え始めたタイミングでの登録が推奨されており、相談だけでも良いサービスなのです。
よって迷ったらまずはサイトに登録してたくさんの情報を蓄えましょう。
納得のいく決断をするための手助けになりますよ。
保育士は退職率が高い
保育士は他の職業に比べて退職率が高く、50%以上が5年以内に辞めてしまうというデータがあります。
よって退職回数が多い保育士は珍しくないため、迷っているならば思い切って辞めてしまうのも1つです。
周りもやっているから大丈夫という考えは望ましくないですが、業界的には恥ずかしい話ではないということを知っておきましょう。
人材不足で求人が多い
御存知の通り保育業界は慢性的な人材不足に陥っています。
どこの保育施設も人手を欲しているので求人が多く、転職しやすい現状があります。
失敗したらどうしよう、どこも雇ってくれなかったらどうしようという心配は基本的に不要です。サイトやエージェントなどを活用すれば確実に自分にあった職場が見つかるはずですよ。
思い切って転職しよう!
不利になってしまうかもと回数が増えることを恐れる必要はありません。
もっと自分にあった職場を見つけるために思い切った決断をしましょう。
今よりもっと楽しい保育士人生が待っていますよ。