縦割り(異年齢)保育とは?メリット・デメリットを解説!
2018.04.11
「異年齢保育」「縦割り保育」という言葉を知っていますか?近年、保育園で導入されている保育の形式なのですが、ご存知でしょうか。
みなさんが子供の頃はおそらく「横割り保育」だったので知らなくても無理はありませんが、保育士さんは絶対に知っておかなければなりませんよ。「なんとなく知っているから大丈夫」というのは危険です。
ここでは縦割り(異年齢)保育についてわかりやすく解説しているので、もう知っているよ、という保育士もぜひ読んで確認してください。
縦割り(異年齢)保育とは
縦割り(異年齢)保育とは従来のように0歳児クラス、1歳児クラスと年齢ごとにクラス分けをする(横割り保育)のではなく、0~6歳までのさまざまな年齢の子どもを同じクラスに配置して行う保育のことです。
呼び方はさまざまで「異年齢保育」「縦割り保育」「混合保育」などと呼ばれることがあります。
縦割り保育といっても園によって異なり、以下のようなタイプがあります。
- 日によって横割り保育と縦割り保育を使い分ける
- 0~2歳児と3~6歳児でクラスを分ける
- クラスを撤廃し園全体で保育をする
縦割り保育と聞いただけで判断せずにどのようなやり方なのか確認してくださいね。
縦割り(異年齢)保育のメリット
縦割り保育には子供たちや保育士さんにとってどのようなメリットがあるのかご紹介します。
年下の園児の世話を学べる
1,2歳違うだけでも知識量や運動能力、他人との関わり方が全然違います。違う年齢の園児がいることで年上の園児が年下の園児のお世話を自然とするようになります。
同年齢しかいない横割り保育ではありえないことです。年下の世話を通じて誰かを助けることの重要性を学ぶことにつながります。
年上の園児を見て学べる
年下の園児からすると、年上の園児はお兄さん・お姉さんのような頼れる存在に感じます。年上の園児と接する機会を設けることで、いろいろなことを見て、聞いて、話して学ぶことができます。
まだまだ未発達の園児にとって年上の園児から学べることは非常にたくさんあるでしょう。
クラスの状態が安定する
年下の園児は年上の園児を目標として行動し、年上の園児は年下の園児のお手本となるよう行動するので、自然とクラスの状態が安定してきます。
特に年上の園児は慕われる嬉しさと自分がお世話をしなきゃという責任感を身に付ける事ができるので学びが大きいです。
友達の選択肢が広がる
横割り保育では同じ年齢の友達しかできませんが、縦割り保育にすることで年上とも年下とも友達になることができます。
今後は同年齢以外の人との関わりも増えるので、保育園の段階で異年齢との関わり方を学べることは大きなメリットです。
成長の差が浮き彫りにならない
0~6歳の子どもは成長に大きく差が出がちです。身長や体重だけでなく、声や運動能力、頭の良さなど子どもによって発達のスピードが違います。同年齢の友達しかいなければ、こういった成長の差をコンプレックスに感じてしまう園児がでてきてしまいます。
しかし、縦割り保育では年齢が違うので成長に差があって当たり前ですよね。仮にクラスの中に同年齢より成長が遅い園児がいても目立たないので、コンプレックスを感じることを防ぐことができます。
縦割り(異年齢)保育のデメリット
良いことばかりの縦割り保育ですが、デメリットもあるので確認しておきましょう。
安全性への配慮が必要
年上の園児が年下のお世話をするときは安全性に十分注意してください。
例えばお散歩の時、年下の園児を年上の園児に任せっきりにしていると、一緒に道路に飛び出したり、勝手に違うところに行ってしまったりする可能性があります。
年上といってもまだまだ子どもです。信頼しすぎずに保育士が注意深く見てあげてください。
年上が物足りなく感じてくる
異なる年齢の園児が混合している場合、なにかをするときには1番年下の園児に合わせることになります。
例えばゲームや遊びをするときでもルールが難しいものなどはなるべく避け、年下の園児でも理解しやすいものをチョイスすることになります。よって年上の園児には簡単すぎて物足りなく感じてしまうことが多いようです。
また、保育園に通う園児全員が楽しめるものとなると選択肢が少ないので、同じことが続くと飽きてしまう園児がでてきます。飽きが来ないように新しい遊びを積極的に取り入れましょう。
年下が年上にいじわるをされる
年齢の壁を越えることができず、年下をいじめる園児がでてくる可能性があります。体の大きさでも言葉でも勝てない年下の園児は泣くことしかできません。
いじわるをしている園児にはきちんと注意して辞めさせてください。「なぜいじわるをしていたのか」「なぜいじわるをしてはいけないのか」など理由をきちんと伝えると園児に伝わりやすいです。
大事になると保護者からクレームが来たり、園全体での問題に発展したりするので、早急な解決を心がけてくださいね。
縦割り(異年齢)保育は保育士の成長につながる!
子供たちにとってメリットが大きいぶん、保育士の負担となる部分がでてきてしまう縦割り保育ですが、普通の保育と同様に責任感をもって取り組んでいれば難しいことはありません。
また、縦割り保育は今後導入する保育園が増える見込みなので、今のうちから慣れておいて損はありません。保育士としての成長にもつながりますよ。
縦割り保育で子どもだけでなくあなた自信も成長しましょう!
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