学童保育で働く保育士、保育園より働きやすい?
2018.06.11
保育士が働ける場所は幼児を相手にする保育園だけではありません。実は、小学生を対象とした学童保育という職場もあることをご存知でしょうか。
今回は学童保育で働く保育士についてご紹介していきます。
学童保育で働く保育士って何をするの?
学童保育とは、小学生が小学校から帰宅した後に子供を預かり、保育をする場所です。
保護者が職場から帰宅するのが遅くてその間一人で家にいさせるのは不安で心配だ、という保護者のニーズに答えるのが目的です。
主に預かるのは小学校1年生から4年生までですが中には6年生まで預かる所や土曜日にも運営している所、長期休暇も運営している所など場所により様々な特徴があります。
学童保育は正式には放課後児童健全育成事業という名称ですが、学童クラブ、児童クラブという名前で呼ばれることもあります。
室内や室外の遊び、おやつ等でスケジュールを組み立てており、場合によっては地域の方との交流をすることもあります。詳しいスケジュールは以下に見ていきます。
学童保育の詳しいスケジュールとは?
学童保育の詳しいスケジュールの一例をご紹介します。
- 10時頃~12時頃:指導員が出勤、子供のお迎え時間を調べる
- 13時頃~:子ども達が下校の時間、来所し始める
- 13時頃~15時頃:宿題と自由時間15時頃
- おやつの時間:集団ルールも伝える
- 15時半頃~:自由時間、屋外で遊ぶこともある
- 17時半~:子どもたち退所:保護者に子供達の様子を伝える
- 18時頃~:会議など、遊具の安全チェックをすることも
- 19時頃~:閉所、退勤
学童保育で働く保育士のやりがいって何があるの?
では、学童保育で働く保育士のやりがいにはどんなものがあるのでしょうか。
子供たちの新しい表情
学童保育という場所だからこそ、子供達は家庭でも学校でも見せてくれない新しい表情を見せてくれることがあります。
また、子供達は最初は緊張しているかもしれませんが、慣れてきて友達もたくさん出来た時、子供達がふと見せる楽しそうな顔や笑顔を見た時はやりがいを感じるでしょう。
子供達が卒業する時
真正面から向き合い、成長のサポートをしてきた子供達が卒業をする時はなんといってもやりがいを感じるときでしょう。
思わず涙を流す保育士さんもいるほど。卒業式は今まで頑張ってきた苦労が報われるときですね。
保護者の就労支援ができる
働く保護者のためにある、学童保育。子供がいたら思うように働くことができない保護者を全面サポートできる場所になります。
保護者の方に「ありがとうございます。」という、感謝の言葉を頂いたり仕事で疲れて迎えに来ている保護者の姿を見たら、やりがいを感じることでしょう。
実は学童の先生をするめに保育士資格はいらない!?
実は学童の先生をするために必要な資格はありません。
しかし、保育士の資格や教員免許、児童厚生員の資格を持っていたら優遇される場合があるので、保育士資格を持っていれば基本的に就職するのに困ることはないでしょう。
就職先としては、公立や私立の学童があり、転職サイトやハローワーク、各求人から確認することができます。
気になる平均年収はどれくらい?
学童保育で働いた場合、年収はどれくらいになるのでしょうか。
専任職員
年齢、経験年収、公立か私立かといった所でかなり変わってきてしまいますが、月収10万円から20万円なので正規雇用であれば保育士と同じくらいの年収になりますね。
しかし、労働時間や大変さで考えると保育士よりかなり割に合った給料と言えるのではないでしょうか。
非正規雇用
学童保育には様々な雇用形態があり、アルバイトやパート等で働いている方もかなり多くいらっしゃいます。
その場合は最低賃金~1000円という場合が多く、あまり高給とは言うことができませんね。
しかし、自分の子育て経験を生かしたい、保育士は体力や年齢的に難しいけど子供と触れ合っていたいと思っている保育士さんには合っている仕事かもしれません。
学童保育の保育士さんとして働くメリットには何がある?
まずはメリットからお伝えしていきましょう。
メリット
自分も成長することができる
色々な知識を身に着けて成長していく時期である小学生は日々着実に成長しています。
身体はもちろん、精神も著しく発達する時期であるため学童保育を通して、保育士さんは自身も成長できます。
幼児とは違った保育という現場を通して、これくらいの年代の子にはどのような接し方をするのがいいのかを日々学べるとのことです。
余裕を持って働くことができる
保育士とは違って持ち帰り残業がなく時間にも大変余裕があるため、日々の生活にゆとりができます。
また、仕事自体も保育園と比べたら手がかからないので大きな魅力となるでしょう。
デメリット
では、デメリットには何があるのでしょうか。
対応が難しいこともある
幼児とは違って、知力が付いているので暴言を吐いたり乱暴をしたり、いじめがある可能性もあります。
思春期ならではの複雑な気持ちを上手く汲み取り対応をしなくては子供が傷つく場合もあるので、対応が難しくなることがあります。
保育園よりも体力がいることも!
小学生の特に男子は、体力がたくさん有り余っているお年頃。
体格も少しずつ発達してきていて、いっぱい走ったり跳んだり、スポーツをしたり本当に活発です。見てるだけならいいのですが、一緒に遊ぶとなるとかなり辛いです。
保育士の時と比べて体力が必要だと思う方もいるのではないでしょうか。