保育園で起こる病気とは?園児と保育士の病気予防策
2018.06.14
保育士の仕事をしていると、様々な園児の病気に出会うことが多くなります、しかし、それらの病気の初期症状をしっかりと知っておけば事前に防ぐことができますよね。
ここでは、園児がかかりやすい病気についてご紹介していきましょう。保育士の皆さんの健康を守るための方法についても少しご紹介しています。
園児がかかりやすい病気って何?
保育士として働くと、様々な子供の病気に出会うことがあります。特に子供は重い病気になりやすいため、つい戸惑ってしまうこともあるかと思いますが実はしっかりと病気の初期症状を理解しておけば重くなる前に治すこともできるのです。
ここでは、子供がなりやすい病気の初期症状をご紹介しましょう。
水ぼうそう
1~6歳の幼児がかかりやすい病気が水ぼうそうになります。
初期症状は微熱と虫刺されによく似た発疹が出るため、この二つの症状が出たらすぐに保護者の方に病院へ行くように伝えましょう。
早期の発見と治療が重要になってきます。また、水ぼうそうは空気感染のため、他の園児にも感染していないか注意することも大切です。
手足口病
手足口病も微熱と発疹が出るのですが、発疹は痒みを伴わないのが違いになります。
口内炎、のどの痛みの症状も出るので食欲が低下してしまうのも症状の一つになります。
感染経路は経口、飛沫、接触等様々なため細心の注意が必要になるでしょう。
はしか
はしかは確実な治療方法がないので、予防接種で防ぐことが重要です。
最悪の場合命にかかわってしまうので、はしかだと思ったらすぐに保護者に知らせて病院に行かせましょう。
初期症状としては風邪によく似た症状なので、見分けがつきませんが口の中に白いぶつぶつが出来たら、はしかの可能性がとても高くなります。その後は強いかゆみを引き起こす発疹ができ、高熱が起こります。
感染力が大変強いので周りの子供達にも注意を払わなくてはいけません。念のため、はしかが起こった園児がいたら他の保護者にも伝えることが親切な対応になりますね。
おたふく風邪
おたふく風邪は高熱と喉の痛みを伴う症状が出てきます。
食べ物を噛むこと、食べ物を飲み込むこと、話すことも辛いほど喉の痛みが強くなり、頬から喉にかけて真っ赤に腫れあがってしまいます。飛沫感染や接触感染で感染することが知られています。
園児の病気を防ぐために保育士が注意しなくてはいけないこととは?
では、身体の免疫があまり付いていない園児の病気を防ぐために保育士が注意しなくてはいけないこととは何でしょうか?
室温、湿度、換気に注意
園児がくしゃみや咳をしている間は常に空気中に菌が飛び交っていることになります。
そのため、換気が必要になってくるのですが、窓を開けると注意しなくてはいけないことが温度と湿度です。温度計と湿度計にしっかりと注意して調節することが重要になります。
日々の業務に追われて注意を払うことが大変になりますが、これらのことを気を付けることで子供の病気を防ぐことが可能になります。
加湿器のチェックも大切
加湿器は常に水が付いているため、カビが生えやすく雑菌も繁殖しやすくなっています。
日々の掃除の中に加湿器の掃除も入れて、積極的にきれいにするようにしましょう。
子供たちの鼻水に注意
特に冬になると、保育士は園児の鼻水を一日に何度も拭く機会が出てきます。
しかし、鼻水の中にはたくさんの菌やウイルスが含まれているので保育士は手をしっかりと洗わなくては、菌とウイルスだらけになってしまいます。
保育士の手を通じて他の園児に感染する可能性があるため、隙を見ては消毒をするようにしましょう。
保育士が自分の病気を防ぐためにできることは?
保育士は園児の強い菌やウイルスをもらって病気にかかってしまうこともあります。
しかし、病気になってしまっては仕事もできず、困ってしまうので日頃の予防がとても大切になってきます。ここでは、気軽にできる病気の予防法をお伝えします。
帰宅後すぐに着替える
帰宅したらゆっくりしたいですよね、とてもその気持ちは分かるのですがそのまま仕事着を着ていたら、家の中に園児の強い菌やウイルスをまき散らすことになってしまいます。
そのため、帰宅後はすぐに着替えて洗濯機を回してからゆっくりと休むことをおすすめします。出来れば、お風呂にも入ってしまいたいところですね。
仕事着にこだわる
フリースのような素材の物はなんでも吸着してしまうので、菌やウイルスを家に持ち込みやすくなってしまいます。
ですので、シャカシャカなどのツルツルした素材の物をなるべく仕事着にするようにしましょう。
しかし、そのような仕事着もノロウイルスで汚れたものは場合によっては捨てなくてはいけません。自分の健康を大事にしてそこは判断するようにしましょう。
抵抗力を高めることが何よりも大事
保育士にとって何よりも大事なのが抵抗力を高めるということ。保育士は大変な仕事で、栄養、ストレス、睡眠等のすべてを気を付けることはとても難しいでしょう。
しかし、自分の生活の中で最低限の健康を守るルールを作り抵抗力を少しずつつけるようにしましょう。保育士の皆さんが健康でなくては園児の健康を守ることはできません。
園児は免疫が弱いため様々な病気にかかってしまいます。初期症状に注意するのと同時に、しっかりと病気にかからない対策をして園児が元気に生活できるように守ってあげましょう。
同時に自分の体も労わってあげてくださいね。