保育士と幼稚園教諭の資格はどっちがおすすめ?両方取る必要ある?
2017.07.11
子どもが好きな方にとって「保育士」と「幼稚園教諭」は非常に人気の職業です。
どちらも小さな子どもを相手に仕事をしていくという点では子ども好きな人には魅力的な仕事だと思います。
実はこの2つの資格は似ているようで結構違う点が存在します。
どっちの資格を取るべき?両方資格取ったほうがいい?など悩んでいる人はこのページを読めばきっと解決しますよ。
ここでは「保育士」と「幼稚園教諭」の資格について違いや取得するメリットなどについて詳しくお話します。
保育士と幼稚園教諭の資格の違いとは?
似ているように感じる2つの資格ですが、どういうところが違うのでしょうか。
資格の内容や取得方法、どういった働き方ができるのかなど、違いについてご紹介します。
まずは基本的な違いを押さえましょう。
資格の内容の違い
保育士資格は厚生労働省の管轄にあり、児童福祉施設で保護者の代わりに子どもの保育を行うスペシャリストを表します。
幼稚園教諭資格は文部科学省の管轄にあり、学校教育法に基づき教育をする教員を表します。
また、保育士は「保育」を目的にしているのに対し、幼稚園教諭は「教育」を目的にしているという目的の違いもあります。
相手にする子どもの年齢が近いだけで似ていると思われがちですが、全く違う資格だと言っても過言ではありませんね。
資格を取得する方法
保育士資格を取得する方法は大きく分けて2つあり、1つ目は大学や専門学校に通ってカリキュラムを受講すること、2つ目は年に1度行われる国家試験に合格することです。
幼稚園教諭の資格を取得するには大学で教職課程を修了する必要があります。ただし、保育士資格を持ち、3年以上実務経験があれば認定試験に合格することで資格を取得できます。
保育士のほうが難易度は低めで、保育士資格を持っていれば幼稚園教諭の資格を取得することもできるかもしれないということですね。
働く場所の違い
保育士資格を持っていることで働ける主な場所は以下のとおりです。
- 保育園
- 児童館
- 乳児院
- 学童
- 企業内保育室
- 院内保育室
幼稚園教諭の資格を持っていることで働ける主な場所は以下のとおりです。
- 公立幼稚園
- 私立幼稚園
保育士資格は保育園だけでなく様々な保育施設で働くことができますね。
保育士と幼稚園教諭の働き方の違いとは?
子供を預かって保育をするという部分は同じですが、仕事内容は大きな違いがあります。
働き方の違いについてご紹介しましょう。
働く目的の違い
保育園の目的は子供の保育なので、日常生活の習慣を身に着けるお手伝いがメインとなります。
しかし、幼稚園の目的は教育です。運動や芸術などの情操教育がメインです。
保育士は保護者の代わり、幼稚園教諭は先生として子供に関わるのです。
体力的な違い
保育士は食事のお世話、オムツ替え、抱っこなど体に負担のかかるお仕事です。
事務仕事も保育の間に合間を見つけて行うほど毎日忙しいようです。
幼稚園では園児が帰った後に事務仕事をする時間が設けられているので、そこまで時間がキツキツということはないでしょう。
しかし、幼稚園の方がイベントはたくさんあるので、保護者対応は気を遣うことが多いです。
保育士の資格を取得するメリット
保育士の資格を取得するメリットは以下のとおりです。
- 比較的容易に取得できる
- 働き方のバリエーションが豊富
- 市場価値が高い
それぞれ説明していきます
比較的容易に取得できる
幼稚園教諭に比べると保育士資格は比較的容易に取得することができます。
保育の知識・スキルは必須ではありますが、学校に通わずに独学だとしても受験資格さえ満たしていれば試験を受けられます。
国家資格の中では取得しやすい部類に入りますね。
働き方のバリエーションが豊富
保育士資格を持っていると様々な場所で働くことができます。
必ず保育園の先生になるという考え方は今は主流ではありません。
働く職場によって制度・待遇も様々なので自分にあった働き方も見つかりやすいでしょう。
市場価値が高い
ここ数年の保育業界は人材の不足が大きな問題になっています。
多くの保育施設が働いてくれる保育士を求めているため、仕事が無いということにはならないでしょう。
待機児童などの問題から考えると今後も市場価値は上がっていくと思われます。
幼稚園教諭の資格を取得するメリット
幼稚園教諭の資格を取得するメリットは以下のとおりです。
- 待遇が良い
- 幼稚園で働ける
- 人間関係で困りにくい
ひとつずつご紹介します。
待遇が良い
幼稚園教諭は資格と言うよりは免許という方が正しいです。
教諭免許なので保育士に比べると給料が高い傾向があります。
ボーナスもきちんと支給されるので、保育士よりも安定しているといえます。
幼稚園で働ける
幼稚園教諭の資格を持つ人が保育園で働くことはできますが、保育士資格を持つ人が幼稚園で働くことはできません。
働いてみないと保育園と幼稚園のどちらが自分にあっているかわかりませんよね。
両方働いてみたい場合は幼稚園教諭の免許は必須になります。
人間関係で困りにくい
幼稚園はクラスに担任の先生が1人つくシステムで行っているので、他の先生と揉めることなく楽な気持ちで働くことができます。
逆に言えば、何があっても1人で対処しなければならず責任も問われやすいので、仕事のスキルが求められます。
両方の資格を持つメリット
どちらを取得すればいいのかと悩んでいるならば両方取得してしまうのも1つの方法です。
「保育士」と「幼稚園教諭」の資格を両方持っていると以下のようなメリットがあります。
- 転職で有利に働く
- 認定こども園で働ける
魅力的なメリットについて詳しく説明します。
転職で有利に働く
冒頭でも説明したとおり、保育士と幼稚園教諭は全く違う資格ではありますが、子どもを相手にするという点は同じです。
両方の資格を有しているということは「保育」と「教育」の観点から子どもに携わることができます。
採用する側としても子どもに手厚い支援ができる人を求めているので、転職で非常に有利に働きます。
認定こども園で働ける
最近増加している「認定こども園」は、保育園と幼稚園の良いところを組み合わせた施設です。
働くためには保育士と幼稚園教諭の両方の資格が必要になります。
将来的に認定こども園が増えていくことを考えると、両方取得するのは大きなメリットになりますね。
両方の資格を取るには?
現在、幼保一元化という考えが普及して、幼稚園の面と保育士の面を併せ持った認定こども園が多数できています。
認定こども園では二つの資格を持っている人に働いてほしいという傾向があるので、どちらも持っていることが望ましいのです。
二つの資格を持っていれば就職時や転職時に選択肢が広がるので嬉しいですね!
では、幼稚園教諭と保育士の資格をどちらも取りたい場合はどうすればいいのでしょうか。
2年生、4年生のどちらがいいの?
保育士と幼稚園教諭の両方の免許を取得したい場合、最短の方法はどちらの課程もある短期大学や専門学校で学ぶことです。
4年生大学で両方の免許を取れる所も多数ありますが保育士学校などに比べると2年間長くなってしまうので一日でも早く働きたい方は2年制がいいですね!
しかし、短期大学はとてもハードなので毎日タイトなスケジュールに追われてしまいます。2年生の保育学科は毎日忙しいのは確実でしょう。
短期大学は休みにくい?
短期大学や専門学校は休みにくい傾向があります。
短期大学では実習中でも欠席をしてしまえば単位取得が難しくなってしまうのです。
体調管理が何よりも大事になるでしょう。
その点、4年生大学の場合なら実習中に病気にかかっても振り替えてもらうだけの余裕がありますよ!
自分が何をしたいかが一番大切!
保育園も幼稚園も子供と関わる仕事ですが目的も仕事内容も全く違います。
自分は決まったカリキュラムをこなしたいのか、土日は休日がいいのか。
自分に合った職業をしっかり選んで、楽しく働けるようにしましょう!
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