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保育士の給与に注目!引き上げは行われる?

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電卓を持って悩む女性

保育士の給与は安いとよく言われますが、どうしてそんなに安いのでしょうか。

近年、待機児童の問題が放っておくことの出来ない問題になってきており、同時に保育士の待遇にも注目されるようになってきています。

政府は保育士の給与の引き上げを行う施策を出していますがまだまだ不十分と言えるでしょう。この記事では保育士の給与について見ていきます。

保育士の給料はどうして安いの?

保育士の給与は安いことで有名ですが、そもそもどうして安くなっているのでしょうか。

サービス業だから

普通のサービス業でしたら仕事によって儲けることのできる利益の分を足して給料として支給することができるのですが、保育士というサービス業は誰でも気軽に利用することが出来るように高額の対価は請求することが出来ないようになっています。

また、月謝の額も公定価格で決まっているため勝手に引き上げることも難しくなっています。

人件費を払うための資金が少ない

国の補助金や保護者からの保育料で保育士の給与は賄われていますが、補助金は国民からの税金で構成されているため引き上げることはなかなか難しい状況になっています。

さらに、2000年の規制緩和によりNPO法人や企業でも保育の事業をすることができるようになったため、人件費が削られるようになったというケースも起こっています。

歴史的に地位が低く見られている

戦前の日本では保育は主婦の仕事であり、子供を預ける必要があったとしても知人や親戚などが一般的でした。

戦後にやっと保育所が認可されるようになりましたが保育の質は高いものではなく利用者も少ない状態であったため、保育士の地位は低く見られがちだったのです。

もちろん、今では保育の質も上がり地位は低く見られていませんが、もしかしたら昔の名残があるのかもしれません。


保育士の給料は引き上げる必要がある!その理由とは?

保育士の給与が低い状態では、もちろん保育士の皆さんは辛いままですし社会的にも問題があると言われています。その問題とは何があるのでしょうか。

待機児童の問題

待機児童の問題はずっと注目されていますが、保育士の給料が低いのはそれを促進させてしまっていると言われています。

待機児童問題の一番の理由は保育所や保育士の数が足りていないから、つまり保育士の数が増えれば改善はするはずなのです。子供の面倒を見てくれるところがないために、働きたくても働けない女性が増えている中保育士の数が足りないというのは致命的。

女性の社会進出を応援するためにも、保育士の給料を引き上げて保育士の数を増やすべきではないでしょうか。

保育士の離職率の問題

保育士の仕事は残業も多く、また、せっかく帰れたとしても持ち帰り残業があるというパターンもあります。給料は低いのに仕事が過酷なため、給料に見合わないとして辞職してしまう保育士も多いのです。

そのため、上記しましたが待機児童問題の促進、女性の社会進出の阻害という問題にもつながるため、やはり保育士の給料を上げるのは必須と言えるでしょう。


保育士の給与引き上げのための取り組みとは?

保育士の給与が低いというのを受けて、政府は一体どんな施策をしてきたのでしょうか。

2パーセント引き上げ施策

2017年4月から全保育士の給料が月額2パーセント引き上げとなりました。では、2パーセントって一体いくらなのでしょうか。

答えは6000円、6000円と聞いてとても残念に思った方もいるのではないでしょうか。これから、もっと引き上げてくれればいいのですが・・・。

新役職を設置する取り組み

2017年4月から副主任や専門リーダーなどの役職を新たに設置するようにし、中堅の保育士は月給が最大で4万円上がるようになりました。

さらに、若手の保育士は職務分野別リーダーを作り月に5千円給与が上がるようになります。

職場の保育士の3分の1が昇給できるように補助金が出る仕組みとなっていますが、誰でもできるということではなく、あくまでも職場の3分の1という所に注意が必要です。

2兆円政策パッケージ

2019年の10月から消費税が10パーセントに上がるということから収入が増える分を保育士の給与の財源にするという政策です。どれほど給与が上がるのかははっきりとしていませんが、期待している保育士の皆さんも多いのではないでしょうか。


2017.07.27
保育士の給与は安いとよく言われますが、どうしてそんなに安いのでしょうか。近年、待機児童の問題が放っておくことの出来ない問題になってきており、同時に保育士の待遇にも注目されるようになってきています。政府は保育士の給与の引き上げを行う施策を出...

保育士の給与にも地域差がある!?

実は保育士の給与にも地域差があるのです。一番高い所と低い所を比べるとその差は約170万円。どうしてこんなに地域差が出てしまうのでしょうか。

物価の違い

物価や家賃などの生活費が高くなれば、自由に使えるお金は少なくなるのでどんなに給与が高くても他と変わらないということもあります。物価の違いは給料の違いに結び付くということです。

自治体の支援の違い

保育士の給料は補助金がほとんどなので、補助金の量が多ければ保育士の給料も上げられます。

つまり、その地域の自治体の支援が充実していれば給与が高くなるので、地域間に差が生まれるのです。

保育士の需要の違い

待機児童が多い地域は保育士が足りていないということになるので、給料を高くして保育士を呼ぼうとします。

反対に給料が低い地域は子供も少なく、保育士にあまり困っていないということになるでしょう。需要と供給のバランスは給料面から推測することができます。


転職して少しでもお給料が良いところへ!

保育士の待遇は少しずつ改善されてきているけれど、まだまだ不十分と言えるでしょう。今働いている所の給与が低くて、転職を考えている方もいるのではないでしょうか。

そこで注意しなくてはいけないのはハローワークを使わないことです。求人を探すのはハローワーク、そう考えている方は多いかと思いますがハローワークに求人をかけるのは基本無料なので、人件費を削減している所が多いのです。

つまり低月給の保育園が多いので求人を探すのであれば求人、転職サイトを使うと良いでしょう。

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